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動脈硬化,頚動脈エコー,総頚動脈内膜中膜肥厚度(CCA IMT),血管抵抗(レジスティブインデックス),血管年齢[橋本病 甲状腺 長崎甲状腺クリニック 大阪]

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動脈硬化:専門の検査/治療/知見[甲状腺 橋本病 甲状腺エコー 長崎甲状腺クリニック大阪]

長崎甲状腺クリニック(大阪)南側

甲状腺専門動脈硬化長崎甲状腺クリニック(大阪府大阪市東住吉区)院長が海外・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学(現、大阪公立大学) 大学院医学研究科 代謝内分泌病態内科学で得た知識・経験・行った研究、日本甲状腺学会学術集会で入手した知見です。

長崎甲状腺クリニック(大阪)以外の写真・図表はPubMed等で学術目的にて使用可能なもの、public health目的で官公庁・非営利団体等が公表したものを一部改変しています。引用元に感謝いたします。尚、本ページは長崎甲状腺クリニック(大阪)の経費で非営利的に運営されており、広告収入は一切得ておりません。

甲状腺・動脈硬化・内分泌代謝・糖尿病に御用の方は 甲状腺編    動脈硬化編  甲状腺以外のホルモンの病気(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊など)  糖尿病編 をクリックください

(目次)

0. 動脈硬化の基礎

  1. 甲状腺動脈硬化
  2. 甲状腺副腎内分泌高コレステロール血症遺伝性高脂血症/非遺伝性高脂血症
  3. 血液さらさら度・粘稠度、甲状腺副腎、内分泌赤血球増加症 ・血小板増加症
  4. 副腎の病気でも動脈硬化
  5. 動脈硬化と(骨年齢)
  6. 甲状腺から動脈硬化→狭心症・心筋梗塞 急性冠症候群・心臓カテーテル検査後にコレステロール塞栓症 急性大動脈解離・大動脈瘤
  7. 甲状腺と低HDLコレステロール血症/中性脂肪低値 ・HDL機能不全、高トリグリセリド血症(高TG血症)
  8. 回転性めまい:メニエールでなく甲状腺/動脈硬化が原因
  1. 血管壁に蓄積した脂肪[総頸動脈内膜中膜肥厚度(CCA-IMT)]
  2. 血管抵抗(RI:レジスティブ インデックス)
  3. 血管別血管年齢足先の血管閉塞度 (TBI)
  4. 血管プラーク検査 ・TIA(一過性脳虚血発作)
  5. 糖尿病足と閉塞性動脈硬化症
  1. 肥満症とメタボリック症候群の原因・内臓脂肪
  2. ホルモン異常の肥満(甲状腺,副腎,下垂体,性腺)
  3. 肥満治療・無理な運動の害
  1. 動脈硬化を防ぐ油の選び方/動脈硬化の特殊血液検査(EPA/AA比)
  2. 動脈硬化と糖尿病
  1. 小児高脂血症(コレステロール・中性脂肪の異常
  2. 小児肥満・思春期肥満
  3. 動脈硬化で腹痛・腰痛--腹部大動脈瘤/  虚血性大腸炎/  上腸間膜動脈解離
  4. 動脈硬化と認知症
  5. 動脈硬化で三叉神経痛・舌咽神経痛・神経性高血圧症
  6. 多種の症状、脳梗塞、カテーテル関連脳梗塞、起立性高血圧症
  7. 「抗血小板薬」バイアスピリンでアスピリン喘息/パナルジン(チクロピジン)とプラビックスで血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
  8. 動脈硬化と腎臓:腎硬化症, 急性腎障害(Acute Kidney Injury: AKI)

甲状腺機能低下症/潜在性甲状腺機能低下症/橋本病では動脈硬化が進行し、狭心症/心筋梗塞の発症率が上がります。甲状腺ホルモン剤[レボチロキシン(チラーヂンS)]で治療すれば、血管年齢など動脈硬化が改善することを、私、長崎俊樹が医学界で初めて証明しました。

甲状腺疾患における動脈硬化は、長年にわたる私、長崎俊樹の研究テーマです。

Summary

甲状腺機能低下症/潜在性甲状腺機能低下症/橋本病は動脈硬化が進行、狭心症/心筋梗塞の発症率が上がる。血液中のコレステロールを測っても血管壁に蓄まった脂肪量は判らず。血管エコー(頚動脈エコー)で総頚動脈内膜中膜肥厚度(CCA IMT)を測定、高値なら冠状動脈(心臓を栄養する血管)の動脈硬化も進んでおり、心筋梗塞おこし易い。動脈硬化した血管は血管抵抗(RI:レジスティブ インデックス)が増大。糖尿病では高血糖により動脈硬化が進行、狭心症・心筋梗塞の心血管障害、脳梗塞になる危険高い。クッシング症候群、プレクリニカル・サブクリニカル クッシング症候群、原発性アルドステロン症など副腎の病気も動脈硬化が進行。

Keywords

甲状腺機能低下症,動脈硬化,狭心症,心筋梗塞,血管エコー,頚動脈エコー,IMT,甲状腺,長崎甲状腺クリニック,大阪

動脈硬化の基礎

動脈硬化の基礎 を御覧ください。

血管壁に蓄積した脂肪[総頚動脈内膜中膜肥厚度(CCA IMT)]

長崎甲状腺クリニック(大阪)での総頚動脈内膜中膜肥厚度(CCA IMT)測定は終了いたしました。IMT計測ソフトの普及により、長崎甲状腺クリニック(大阪)以外の一般内科でも測れるようになったためです。

採血で血液中のコレステロールを測っても、実際に血管壁に蓄まった脂肪量は判りません。
血管エコー(頚動脈エコー)で血管壁に蓄積した脂肪厚[総頚動脈内膜中膜肥厚度(CCA IMT)]を測定。

総頚動脈内膜中膜肥厚度(CCA-IMT)が大きいと、同程度に冠状動脈(心臓を栄養する血管)の動脈硬化も進んでおり、心筋梗塞を起こし易い事が知られています。


総頚動脈内膜中膜肥厚度(CCA IMT)

内膜中膜複合体(IMC)の肥厚度=IMT

内膜中膜複合体(IMC)の肥厚度=IMT

院長の論文

頚動脈エコーと甲状腺腫瘍・甲状腺癌

甲状腺は左右の頚動脈に挟まれた場所に存在するため、頚動脈エコー検査と同時に観察する事が可能です。甲状腺の病気を見つける意図を持って頚動脈エコー検査を行った場合、見つかる甲状腺癌の頻度は、どの報告でも大体、0.25%(400人に1人)0.5%(200人に1人)前後です。(Nihon Jibiinkoka Gakkai Kaiho. 2014 Jul;117(7):914-21.)(Arch Surg. 2005 Oct;140(10):981-5)

これはあくまで真剣に甲状腺の病気を見つける意図を持って頚動脈エコー検査を行った場合に限られます。大きな声では言えませんが、甲状腺に関心が無く、甲状腺腫瘍があっても見て見ぬふりする検査技師、医者が存在するのも事実です(頚動脈以外観る義務がないので、責任の範囲は逸脱していませんが)。

血管抵抗(RI:レジスティブ インデックス)

長崎甲状腺クリニック(大阪)での血管抵抗(RI:レジスティブ インデックス)測定は終了いたしました。超音波診断装置の普及により、長崎甲状腺クリニック(大阪)以外の一般内科でも測れるようになったためです。

動脈硬化した血管は血管抵抗(RI:レジスティブ インデックス)が増大、血流を妨げます。プレミアム超音波診断装置でRIを測定。

血管抵抗(RI:レジスティブ インデックス)
ARIETTA850SE 設置後

日立独自のテクノロジーを駆使、 高精細な画像を可能に。

22MHZの超高解像度プローブ

22MHZの超高解像度プローブ

ARIETTA 850 SE(甲状腺特化型)

プレミアム超音波診断装置

甲状腺・血管診療に特化

甲状腺血管診療に特化

ARIETTA 850 SE(甲状腺特化型)

ARIETTA 850 SE(甲状腺特化型)

血管別血管年齢・足先の血管閉塞度 (TBI)

長崎甲状腺クリニック(大阪)での血管年齢測定は終了いたしました。血管年齢測定機の普及により、長崎甲状腺クリニック(大阪)以外でも測れるようになったためです。

大阪市立大学(現、大阪公立大学) 代謝内分泌内科と長崎甲状腺クリニック(大阪)のみの特別使用 血管年齢測定機。通常のbaPWV, ABI(後脛骨動脈閉塞度)のみならず、血管別の血管年齢(regional PWV)と、足先の血管閉塞度(TBI)を測定でき、一般の血管年齢測定機より優れています。


baPWV:全身の動脈の硬さ
hcPWV:頚動脈の硬さ
hfPWV:大動脈の硬さ
faPWV:足の動脈の硬さ
hbPWV:腕の動脈の硬さ

通常の血管年齢測定機ではbaPWVしか測れず、どの血管が動脈硬化しているのか解りません。


血管別の血管年齢
TBI:足先の血管閉塞度

院長の論文

動脈硬化と糖尿病

糖尿病では高血糖によって血管が障害され、動脈硬化が進行し、狭心症・心筋梗塞の心血管障害や、脳梗塞になる危険が高くなります。糖尿病でない人に比べて、2~3倍の発症率になります。糖尿病の症状は口の乾き、多飲多尿、全身倦怠感が教科書的ですが、実際そのような症状がない人、症状があっても気にしない、大した事ないと甘く考えている人が多く、実際に狭心症・心筋梗塞・脳梗塞になって初めて糖尿病の恐ろしさに気付きます。

糖尿病編 も御覧ください

動脈硬化と糖尿病

副腎の病気でも動脈硬化

長崎甲状腺クリニック(大阪)は、甲状腺専門クリニックです(副腎が専門ではありません)。副腎単独の診療は行っておりません。

メタボと思っていても実は!?----クッシング症候群

メタボと思っていても実は!?----クッシング症候群

副腎皮質ステロイドホルモンの1つ、コルチゾールが過剰に分泌される病気をクッシング症候群といいます。初期は糖尿病や高血圧、高脂血症、骨粗鬆症で、タボリック症候群/生活習慣病と区別が付かず、動脈硬化も進行します(プレクリニカル クッシング・サブクリニカル クッシング)。診断には、

  1. 血中コルチゾール・ACTH(脳下垂体から出る副腎皮質刺激ホルモン)を測定
  2. 尿中遊離コルチゾル(UFC)(基準範囲20〜100μg/Cr=24時間)を測定
  3. 負荷試験(デキサメサゾン抑制試験)で診断。
  4. 血中コルチゾールを朝夕測定し、ほぼ同じ値であれば正常なコルチゾール日内変動が消失。
    コルチゾールは午前8時頃ピークになりますが、この時間の採血は不可能なので午前9時頃採血します。
    真夜中以降最も低いコルチゾールになりますが、この時間の採血は不可能なので午後6時頃採血します)
  5. コルチゾールを産生する副腎腫瘍(ほとんど良性副腎腺腫、時に副腎癌)、ACTH産生下垂体腺腫自体を画像診断で見つけ出し、手術で摘出。

詳細は、 高血圧・糖尿病・メタボ、実は副腎の病気/副腎腫瘍(クッシング症候群)、 アレルギー性鼻炎薬で副腎の病気に? を御覧ください

原発性アルドステロン症(こんなに多いの?!)

以前は稀な病気と考えられていましたが、実は高血圧の15%に存在する事が最近判明し、衝撃を与えています。ただの遺伝的・加齢による高血圧と間違われて治療されているものが大多数です。良性の副腎腺腫からアルドステロンという血圧上昇ホルモンが過剰産生されるのが原因です。アルドステロン産生副腎腺腫は2cm以下の小さいものがほとんどで、超音波検査やCTで見つかりにくいのが難点です。普通の降圧薬が効きにくい事が多く、例え血圧が下がってもアルドステロンが高いままでは心筋障害・血管障害や動脈硬化が進行し、心筋梗塞を起こし易くなります。

以上から、高血圧の方は一度は、アルドステロン症を疑い検査する必要があります。

当院では、血漿アルドステロン濃度、血漿アルドステロン濃度/血漿レニン活性比を測定、カプトプリル負荷試験を行い診断します。

治療は、アルドステロンを産生する良性副腎腺腫を見つけて腹腔鏡手術で切除する事です。アルドステロンをブロックする降圧薬も新旧2つ存在しますが、手術よりも有効かどうかは完全に証明されていません。

詳細は、 高血圧、実は副腎の病気/副腎腫瘍(アルドステロン症) を御覧ください

甲状腺関連の上記以外の検査・治療   長崎甲状腺クリニック(大阪)

長崎甲状腺クリニック(大阪)とは

長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,浪速区,天王寺区,東大阪市,生野区も近く。

長崎甲状腺クリニック(大阪)


長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査等]施設で、大阪府大阪市東住吉区にある甲状腺専門クリニック。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市近く

住所

〒546-0014
大阪府大阪市東住吉区鷹合2-1-16

アクセス

  • 近鉄「針中野駅」 徒歩2分
  • 大阪メトロ(地下鉄)谷町線「駒川中野駅」
    徒歩10分
  • 阪神高速14号松原線 「駒川IC」から720m

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