長崎甲状腺クリニック(大阪)新着情報[日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺超音波(エコー)検査 長崎甲状腺クリニック(大阪)]
2013.09.27
低体温・高体温は甲状腺の病気?:瞬間体温計サーモピッパー
甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)・動脈硬化・内分泌代謝専門の長崎甲状腺クリニック(大阪)からのお知らせです。日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医として甲状腺機能低下症,橋本病,甲状腺機能亢進症,バセドウ病,内分泌などのホットな話題をお届けします。
低体温・高体温は甲状腺の病気?:瞬間体温計サーモピッパー
甲状腺ホルモンが多くて体の新陳代謝が活発になり過ぎると、過剰な熱が発生し体温が上昇します。逆に甲状腺ホルモンが少な過ぎると、熱が産生されず体温が低下します。瞬時にバセドウ病/甲状腺機能亢進症、甲状腺中毒症、甲状腺クリーゼの高体温、甲状腺機能低下症、粘液水腫性昏睡の低体温を測定。インフルエンザなどの感染症、抗甲状腺薬(メルカゾール、プロパジール、チウラジール)で無顆粒球症、薬物熱が起こった時の熱発にも。
真夏に甲状腺機能亢進症、甲状腺中毒症状態にあると、内部の熱産生増加・発汗過多による脱水から熱中症になりやすいと言えます。40℃以上・意識を失う程(Ⅲ度)の熱中症では微温湯噴霧・冷たい生食大量輸液し39~38℃まで冷却します。(甲状腺機能亢進症/バセドウ病と熱中症)
甲状腺機能低下症、粘液水腫性昏睡の低体温:例えば(心筋梗塞などによる)心原性ショックでは、33℃24時間の低体温療法しますので、33℃位では、さほど問題ないようです。
偶発性低体温症
偶発性低体温症は甲状腺機能低下症、粘液水腫性昏睡以外、内分泌疾患(下垂体・副腎機能低下)、低血糖、低栄養などでおこります。心電図では徐脈、Brugada症候群でもみられるJ波(Osborn波)から心室細動に至ります。
J波症候群は、低体温症、Brugada症候群だけではありません、。逆に甲状腺中毒症の交感神経刺激、交感神経破壊を伴う頸部根治手術後(頚部に広範囲に浸潤した甲状腺癌の手術)でも早期再分極による心室細動として起こります(第58回 日本甲状腺学会 P2-7-6 破壊性甲状腺炎による甲状腺中毒症とJ波症候群を伴った心肺停止の1例)。
詳しくは、甲状腺と低血糖、高体温・低体温、高カルシウム血症・低カルシウム血症を御覧ください
今日は「低体温・高体温は甲状腺の病気?:瞬間体温計サーモピッパー」話でした。
文責:長崎甲状腺クリニック(大阪)院長 日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 長崎俊樹
長崎甲状腺クリニック(大阪)とは
長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,天王寺区,生野区,東大阪市も近く。