長崎甲状腺クリニック(大阪)新着情報[日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺超音波(エコー)検査 長崎甲状腺クリニック 大阪]
2016.03.01
受容体型チロシンキナーゼ阻害薬(ネクサバール錠・レンビマカプセル)の間違った使われ方
甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)・動脈硬化・内分泌代謝専門の長崎甲状腺クリニック(大阪)からのお知らせです。日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医として甲状腺機能低下症,橋本病,甲状腺機能亢進症,バセドウ病,内分泌などのホットな話題をお届けします。
長崎甲状腺クリニック(大阪)ではネクサバール錠・レンビマの取扱いはありません
受容体型チロシンキナーゼ阻害薬(ネクサバール錠・レンビマカプセル)使用のトンデモナイ勘違い
受容体型チロシンキナーゼ阻害薬(ネクサバール錠・レンビマカプセル)の間違った使われ方
受容体型チロシンキナーゼ阻害薬(ネクサバール錠・レンビマカプセル)使用のトンデモナイ勘違いが、全国で多々おこっているようです。「根治切除不能な分化型甲状腺癌で、放射線内照射に抵抗性の症例に保険適応が認められてる」を額面通りに取り、元々チロシンキナーゼ阻害薬が不必要な患者に投与し、上記の副作用のオンパレードを引き起こすのです。
放射線治療抵抗性の分化型甲状腺癌の疾患関連死亡率(要するに甲状腺癌が原因で死ぬ確率)は、5年死亡率5%、10年死亡率30%です(Endocr J. 2014;61(12):1145-51.)。放射線治療が効かなくても、5年後95%、10年後70%は生きているのです。
よって、放射線治療抵抗性だからと言って、むやみに受容体型チロシンキナーゼ阻害薬を使用すると、長年にわたりトンデモナイ副作用のオンパレードに苦しめられることになります。また、それら副作用には、中毒性表皮壊死融解症,皮膚有棘細胞癌,消化管出血,気道出血,脳出血,劇症肝炎,間質性肺炎,心筋梗塞など死につながる危険なものも多数含まれています。更には、受容体型チロシンキナーゼ阻害薬は、いくら保険が効くと言っても非常に高価で、高額医療費に長期間悩まされることにもなります。
どのような症例に受容体型チロシンキナーゼ阻害薬(ネクサバール錠・レンビマカプセル)を使用すべきか?受容体型チロシンキナーゼ阻害薬(ネクサバール錠・レンビマカプセル)の正しい使い方は、
を御覧ください
文責:長崎甲状腺クリニック(大阪)院長 日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 長崎俊樹
今日は「受容体型チロシンキナーゼ阻害薬(ネクサバール錠・レンビマカプセル)の間違った使われ方」の話でした。
長崎甲状腺クリニック(大阪)とは
長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,天王寺区,東大阪市,生野区も近く。