長崎甲状腺クリニック(大阪)新着情報[日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺超音波(エコー)検査 長崎甲状腺クリニック 大阪]
2019.06.30
甲状腺と巨大災害
甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)・動脈硬化・内分泌代謝 専門の長崎甲状腺クリニック(大阪)からのお知らせです。日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医として甲状腺機能低下症,橋本病,甲状腺機能亢進症,バセドウ病,内分泌などのホットな話題をお届けします。
2018年は災害の年でした。特に長崎甲状腺クリニック(大阪)のある西日本は北部大阪地震、台風21号に続けて見舞われ大変でした。長崎甲状腺クリニック(大阪)は、大阪市の南に位置するため、北部大阪地震では揺れただけで特に被害はありませんでした(揺れ始めた時は、ついに南海地震が来たのか!揺れ終わると、言うほど大した事なかったやん!と高をくくっており、まさか大阪北部とは夢にも思いませんでした)。しかし、台風21号では網戸の網が3カ所破れた他、屋上の3層ある防水構造の1層が剥がれかけ、屋上すべての防水工事をやり直さねばならなくなり、予想を超える被害が出てしまいました(実は火災保険に入っていたため、修理費が出ました!火災保険は台風災害にも適応されるのです)。
地震、水害、台風などの巨大災害時の避難生活では、
- 余震や、避難所でプライバシーが完全に守られない、眠れないストレスから狭心症、心筋梗塞など心血管障害が起こり易いとされます。甲状腺機能低下症/潜在性甲状腺機能低下症/橋本病では、すでに動脈硬化が進行し狭心症・心筋梗塞が隠れている可能性があり、ストレスで顕在化する危険があります。甲状腺機能亢進症/バセドウ病では、既に甲状腺ホルモンの直接的、交感神経を介する間接的刺激により、心筋細胞の酸素需要が高まり、相対的な心筋虚血状態にあります。ストレスで狭心症、心筋梗塞に移行する可能性があります。また、たこつぼ型心筋症、致死性不整脈、甲状腺クリーゼが誘発される危険があります。
- 避難所の共用トイレは、大抵誰も掃除しない(掃除道具無い、ドメスト無い、水も無い)ため、汚いです。行きたくないので、水分摂取を控え、脱水をおこします。 甲状腺機能亢進症/バセドウ病で発汗量多い場合、脱水おこす危険性は高いです。
- 車の中で寝泊まりする場合、避難所で寝るよりも体位変換、下肢挙上できなくなり、下肢血流が悪化、血栓症(深部静脈血栓、肺梗塞)起こります(エコノミークラス症候群)。特に、 甲状腺機能亢進症/バセドウ病では凝固能が亢進し、血栓症おこす危険性が更に高くなります。
今日は「甲状腺と巨大災害」の話でした。
文責:長崎甲状腺クリニック(大阪)院長 日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 長崎俊樹
長崎甲状腺クリニック(大阪)とは
長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市,天王寺区,生野区,浪速区も近く