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グリコアルブミン(GA)(甲状腺機能低下症・甲状腺機能亢進症には不向き)、HbA1Cは問題なし[甲状腺 橋本病 バセドウ病 長崎甲状腺クリニック(大阪)]

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長崎甲状腺クリニック(大阪)では甲状腺専門クリニックに特化するため、糖尿病内科を廃止しました。

糖尿病:専門の検査治療[橋本病 バセドウ病 甲状腺超音波エコー 長崎甲状腺クリニック大阪)]

長崎甲状腺クリニック(大阪) ゆるキャラ 甲Joう君 「世界糖尿病デー」

甲状腺専門内分泌代謝動脈硬化長崎甲状腺クリニック(大阪府大阪市東住吉区)院長が海外(Pub Med)・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学(現、大阪公立大学) 大学院医学研究科 代謝内分泌病態内科で得た知識・経験・行った研究、日本甲状腺学会で入手した知見です。

長崎甲状腺クリニック(大阪)以外の写真・図表はPubMed等で学術目的にて使用可能なもの、public health目的で官公庁・非営利団体等が公表したものを一部改変しています。引用元に感謝いたします。尚、本ページは長崎甲状腺クリニック(大阪)の経費で非営利的に運営されており、広告収入は一切得ておりません。

甲状腺・動脈硬化・内分泌代謝・糖尿病に御用の方は 甲状腺編    動脈硬化編   甲状腺以外のホルモンの病気(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊など)  糖尿病編 をクリックください。

Summary

血清タンパク、アルブミンとブドウ糖が結合したものがグリコアルブミン(GA)グリコアルブミン/グリコヘモグロビン(HbA1C)とも絶食必要なく、簡単に採血でわかる糖尿病のコントロール指標。HbA1Cは1~2ヶ月間の、グリコアルブミン(GA)は1~2週間の血糖コントロールを反映するため、1~2ヶ月間に一回の血液検査でグリコアルブミン(GA)測定しても血糖状態が不明な期間が生じる。グリコアルブミン甲状腺機能低下症でタンパク分解が低下すると見せかけの高値(偽高値)、甲状腺機能亢進症でタンパク分解・喪失が促進されると見せかけの低値(偽低値)。HbA1Cは甲状腺機能に左右されない。

Keywords

HbA1C,グリコアルブミン,GA,甲状腺機能低下症,甲状腺機能亢進症,糖尿病,甲状腺,血糖,タンパク,長崎甲状腺クリニック

甲状腺と糖尿病

1型、2型糖尿病問わず甲状腺疾患の合併が多いとされます。詳しくは 甲状腺と糖尿病 を御覧下さい

HbA1Cは甲状腺機能低下症・亢進症に左右されない

HbA1c は、過去1-2カ月の間の平均的な血糖値がわかる信頼性の高い指標です。糖尿病の診断や、糖尿病のコントロール状態の評価に使われます。

HbA1C甲状腺機能低下症甲状腺機能亢進症に左右されないとされます(Diabetes Res Clin Pract. 2009 May;84(2):163-7.)。

しかし、糖尿病でない甲状腺機能低下症患者のHbA1Cは、健常人より高くなるとの報告もあります。ただ単に甲状腺機能低下によるインスリンの抵抗性、分泌低下のせいなのか、赤血球の糖化の問題なのか不明です。(Diabetes Care. 2010 Dec;33(12):2546-8.)

HbA1Cにも弱点はあり、

  1. 糖尿病腎症など慢性腎不全・肝硬変・出血性胃潰瘍など赤血球寿命の短縮により見せかけの低値
  2. 腎性貧血でエリスロポエチン製剤投与すると、赤血球が急上昇し、HbA1C見かけ上の低値

になります。以上から人工透析中の糖尿病性腎症ではグリコアルブミンHbA1Cより優れていますが、長崎甲状腺クリニックは透析と無関係です。

グリコアルブミン(甲状腺機能低下症・甲状腺機能亢進症には不向き)

血清タンパク、アルブミンとブドウ糖が結合したものをグリコアルブミン(GA)といいます。グリコアルブミン/グリコヘモグロビン(HbA1C)とも絶食必要なく、簡単に採血でわかる糖尿病のコントロール指標です。

現時点でHbA1Cは糖尿病の診断基準に使用されますがグリコアルブミンは関係ありません。空腹時血糖200以上で75g経口血糖負荷試験を行うと、さらなる高血糖・ケトーシスを招くので禁忌ですが、HbA1Cは心配ありません。

HbA1Cが1~2ヶ月間の血糖コントロール状態を反映するのに比べ、グリコアルブミンは1~2週間です。将来的にHbA1Cに代わり糖尿病治療の指標になると期待されますが、筆者の見解では意外と役立たずな気がします。唯一、HbA1C比べ食後血糖を反映しやすく、血糖状態が短期間で変動する妊娠糖尿病に有用である点は評価できます。

しかし、1~2週間の血糖状態しか反映しないため、1~2ヶ月間に一回の血液検査では、血糖状態が不明な期間が生じます。1~2週間に1回の採血が必要になり、患者さんの負担が極めて大きくなります。

  1. グリコアルブミンタンパクなので、甲状腺機能低下症タンパク分解が低下すると見せかけの高値(偽高値)
  2. ネフローゼ症候群甲状腺機能亢進症では、タンパク分解・喪失が促進され見せかけの低値(偽低値)
    (Diabetes Res Clin Pract. 2009 May;84(2):163-7.)(Diabetes Res Clin Pract. 2006 Mar;71(3):227-32.)
  3. 肝硬変などによる肝細胞の破壊、低栄養で、肝臓のタンパク合成が低下すると見せかけの低値(偽低値)

となります。

甲状腺関連の上記以外の検査・治療   長崎甲状腺クリニック(大阪)


長崎甲状腺クリニック(大阪)とは

長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,天王寺区,東大阪市,生野区も近く。

長崎甲状腺クリニック(大阪)


長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査等]施設で、大阪府大阪市東住吉区にある甲状腺専門クリニック。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市近く

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