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橋本病反応性リンパ球浸潤 [日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺機能低下症 甲状腺超音波エコー検査 長崎甲状腺クリニック大阪]

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甲状腺:専門の検査/治療/知見③ 橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー 長崎甲状腺クリニック大阪

甲状腺専門長崎甲状腺クリニック(大阪府大阪市東住吉区)院長が海外・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科で得た知識・経験・行った研究、甲状腺学会で入手した知見です。

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悪性リンパ腫に見えるがリンパ球浸潤

参考までに橋本病反応性リンパ球浸潤と鑑別を要する甲状腺原発悪性リンパ腫の超音波(エコー)画像は甲状腺原発悪性リンパ腫ご覧ください。

Summary

橋本病反応性リンパ球浸潤は①数カ月で増大する事もあり、甲状腺原発悪性リンパ腫の可能性を否定できず鑑別診断要②甲状腺超音波エコー検査で低エコーや網目状を呈し、sIL2-R (可溶性インターロイキン2受容体)高値、穿刺細胞診で幼若リンパ球を認め、PET-FDGシンチ陽性にもなり甲状腺原発悪性リンパ腫と同じ③網目状の低エコー部に血流なく、偽嚢胞(腫瘍性のリンパ球)でない、Ga(ガリウム)シンチグラフィー陰性、病理組織検査の免疫染色で甲状腺原発悪性リンパ腫と断定できない、縮小増大を繰り返し自然消退もあり得る[ヨード(ヨウ素)過剰摂取制限で縮小]点が異なる。

Keywords

橋本病,リンパ球浸潤,反応性,甲状腺悪性リンパ腫,鑑別診断,甲状腺,超音波,エコー,sIL2-R,PET

橋本病反応性リンパ球浸潤と甲状腺原発悪性リンパ腫の比較

橋本病反応性リンパ球浸潤の甲状腺超音波(エコー)検査所見は、低エコーや網目状で甲状腺原発悪性リンパ腫と全く同じに見えます。橋本病反応性リンパ球浸潤は数カ月で増大する事もあり、甲状腺原発悪性リンパ腫の可能性が否定できないため鑑別診断を要します。一方で、橋本病反応性リンパ球浸潤ヨード(ヨウ素)過剰摂取制限を行い、橋本病の炎症が軽快すると縮小します)。

さらに橋本病反応性リンパ球浸潤

  1. sIL2-R (可溶性インターロイキン2受容体)が高値になる
  2. 穿刺細胞診で幼若リンパ球を認める(悪性リンパ腫の疑いと判定される事あり)
  3. FDG-PET/CTで、びまん性あるいは結節性の集積[FDG-PET/CTと橋本病(慢性甲状腺炎)]

点が、甲状腺原発悪性リンパ腫と共通です。

しかし、橋本病反応性リンパ球浸潤は、

  1. 網目状の低エコー部に血流なく、偽嚢胞(腫瘍性のリンパ球)でない
  2. Ga(ガリウム)シンチグラフィー陰性で取り込みない
  3. 病理組織検査の免疫染色で甲状腺原発悪性リンパ腫と断定できない
  4. 縮小増大を繰り返し自然消退もあり得る;筆者の経験ではヨード(ヨウ素)過剰摂取制限でエコー輝度が高く(白く)なり、縮小します

点が異なります。
(第58回 日本甲状腺学会 P1-12-6 当初甲状腺原発悪性リンパ腫が疑われたが、縮小増大を繰り返し自然消退した反応性リンパ球浸潤の一例)(第59回 日本甲状腺学会 P4-4-2 悪性リンパ腫が疑われた低エコー領域が自然縮小した慢性甲状腺炎の2 例)

橋本病反応性リンパ球浸潤の甲状腺超音波(エコー)画像

橋本病反応性リンパ球浸潤の甲状腺超音波(エコー)画像は低エコー領域・網目状構造で、甲状腺原発悪性リンパと鑑別難ですが、

  1. 低エコー部に血流(腫瘍血管)を認めません(非腫瘍性のリンパ球の集まり)。
  2. 低エコー部は境界明瞭で、甲状腺原発悪性リンパ腫の様な粗雑さはない。
  3. Bモードの全体的なエコーゲインを上げると、低エコー領域は白くなり、内部構造がはっきりします。すると、単なる炎症像(リンパ球浸潤)であるのが分かります。
悪性リンパ腫の様に見えるが・・

橋本病反応性リンパ球浸潤 超音波(エコー)画像;(左)低エコー領域の内部構造は不明瞭、(右)エコーゲインを上げると低エコー領域は白くなり、内部構造がはっきりします。

悪性リンパ腫の様に見えるが・・2

橋本病反応性リンパ球浸潤 超音波(エコー)画像;(左)エコーゲインを上げると低エコー領域は白くなり、内部構造がはっきりします、(右)低エコー領域の内部構造は不明瞭。

甲状腺原発悪性リンパ腫に見えるが橋本病リンパ球浸潤 超音波(エコー)画像

甲状腺原発悪性リンパ腫に見えるが橋本病反応性リンパ球浸潤 超音波(エコー)画像;エコーゲインを上げなくても低エコー領域の網目状構造がはっきりしている。しかし、境界明瞭、Ga(ガリウム)シンチグラフィーも陰性、病理組織検査でも悪性リンパ腫細胞は否定された。

甲状腺原発悪性リンパ腫に見えるが橋本病リンパ球浸潤 超音波(エコー)画像

甲状腺原発悪性リンパに見えるが橋本病反応性リンパ球浸潤 超音波(エコー)画像

 甲状腺原発悪性リンパ腫に見えるが橋本病リンパ球浸潤 超音波(エコー)画像(拡大)

甲状腺原発悪性リンパ腫に見えるが橋本病反応性リンパ球浸潤 超音波(エコー)画像(拡大);よく見ると網目状の低エコー部に血流は認めないため、腫瘍性のリンパ球でない。

網目状構造と偽のう胞形成で、甲状腺原発悪性リンパ腫と橋本病反応性リンパ球浸潤の鑑別難

出産後甲状腺炎 橋本病反応性リンパ球浸潤 妊娠前

妊娠前橋本病反応性リンパ球浸潤 ;左右両葉の腹側(上部)に低エコー領域を認めるが、網目状構造は、はっきりしない。

出産後甲状腺炎の橋本病反応性リンパ球浸潤 出産後10カ月

出産後10カ月、出産後甲状腺炎橋本病反応性リンパ球浸潤。甲状腺機能は正常、SIL-2Rも正常。左右両葉の腹側(上部)低エコー領域は拡大、網目状構造が明瞭に。甲状腺原発悪性リンパ腫を疑い、Ga(ガリウム)シンチグラフィー行うも陰性、病理組織検査でも悪性リンパ腫細胞は否定的。

出産後甲状腺炎の橋本病反応性リンパ球浸潤 出産後10カ月

甲状腺原発悪性リンパに見えるが橋本病反応性リンパ球浸潤 超音波(エコー)画像

出産後甲状腺炎 橋本病反応性リンパ球浸潤 出産後1年2カ月

出産後1年2カ月、出産後甲状腺炎橋本病反応性リンパ球浸潤。甲状腺機能・SIL-2Rともに正常のまま。左右両葉の腹側(上部)低エコー領域は縮小、網目状構造は変化無し。

病変が自然縮小したため、甲状腺原発悪性リンパ腫は完全に否定された。

出産後甲状腺炎 橋本病反応性リンパ球浸潤 出産後1年2カ月

出産後1年2カ月、出産後甲状腺炎橋本病反応性リンパ球浸潤。左右両葉の腹側(上部)低エコー領域は縮小、網目状構造は変化無し。

出産後甲状腺炎 橋本病反応性リンパ球浸潤 1年2カ月後2

網目状構造だけでなく、低エコー領域に血流を認める偽のう胞構造も変化無し。

甲状腺全域が網目状構造で、甲状腺原発悪性リンパ腫と橋本病反応性リンパ球浸潤の鑑別難

甲状腺全域が網目状構造の橋本病

甲状腺全域が網目状構造の橋本病で、甲状腺原発悪性リンパ腫と反応性リンパ球浸潤の鑑別難

甲状腺全域が網目状構造の橋本病

甲状腺全域が網目状構造の橋本病

橋本病リンパ球浸潤

拡大して見ると、網目状の低エコー部に血流は認めないため、腫瘍性のリンパ球ではない。

橋本病の破壊によるのう胞変性も甲状腺原発悪性リンパ腫と鑑別を要す

悪性リンパ腫でなく、のう胞変性

橋本病の破壊によるのう胞変性も甲状腺原発悪性リンパ腫と鑑別を要します。

写真の超音波(エコー)画像は、一見、低エコーで橋本病反応性リンパ球浸潤甲状腺原発悪性リンパ腫と区別が難しいですが、内部は無血流・完全な無エコーで、のう胞変性です。

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長崎甲状腺クリニック(大阪)とは

長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市,浪速区,天王寺区,生野区も近く。

長崎甲状腺クリニック(大阪)


長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査等]施設で、大阪府大阪市東住吉区にある甲状腺専門クリニック。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市近く

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