甲状腺機能亢進症/バセドウ病と高血糖緊急症[高血糖高浸透圧症候群(HHS)][橋本病 甲状腺エコー検査 長崎甲状腺クリニック 大阪]
糖尿病:専門の検査治療[橋本病 バセドウ病 甲状腺超音波エコー 長崎甲状腺クリニック大阪]
甲状腺専門・内分泌代謝・動脈硬化の長崎甲状腺クリニック(大阪府大阪市東住吉区)院長が海外(Pub Med)・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学(現、大阪公立大学) 代謝内分泌内科で得た知識・経験・行った研究、毎年開催される日本甲状腺学会の年次学術集会で入手した知見です。
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甲状腺・動脈硬化・内分泌代謝・糖尿病に御用の方は 甲状腺編 動脈硬化編 甲状腺以外のホルモンの病気(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊など) 糖尿病編 をクリックください。
[Int J Emerg Med. 2025 Nov 21;18:244.より改変]
長崎甲状腺クリニック(大阪)では、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)/高血糖高浸透圧症候群の治療を行っておりません。
長崎甲状腺クリニック(大阪)は甲状腺専門クリニックに特化するため、糖尿病内科を廃止しました。
甲状腺と糖尿病
1型、2型糖尿病を問わず甲状腺疾患の合併が多いとされます[BMC Med. 2016 Sep 30; 14(1):150.][Clin Endocrinol (Oxf). 2011 Jul;75(1):1-9.]。詳しくは 甲状腺と糖尿病 を御覧下さい。
高血糖緊急症は、
に大別されますが、両者は別個のものでなく、インスリン欠乏と脱水により形成される病態です。インスリン欠乏がメインなら前者、脱水がメインなら後者となります。
Summary
高血糖高浸透圧症候群(HHS)の原因の一つに甲状腺機能亢進症/バセドウ病。甲状腺機能亢進症/バセドウ病に高血糖高浸透圧症候群(HHS) を合併する場合も糖尿病性ケトアシドーシスと同様、相互で悪化し合い甲状腺クリーゼに至る。同時に全身状態の悪化や、糖が有効利用できない異化亢進により、FT3減少・rT3増加を来し、若年者でもFT4優位に。極端な場合は低T3症候群(ユーサイロイドシック症候群)となる。乳酸アシドーシスの合併もある。高血糖緊急症(糖尿病性ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧症候群)では著明な高浸透圧性低ナトリウム血症に。
Keywords
甲状腺機能亢進症,バセドウ病,HHS,高血糖高浸透圧症候群,甲状腺,高血糖緊急症
高血糖高浸透圧症候群(Hyperglycemic hyperosmolar syndrome :HHS) は、高血糖と脱水に基づく高浸透圧血症です。脱水は糖尿病性ケトアシドーシスよりも高度で、ケトーシスは軽度です。飲水行動が減少する高齢者に多く、インスリン分泌が保たれる2型糖尿病に
- 急性感染症,脳血管障害,心血管障害,手術,ステロイドホルモン剤投与などのストレス
- 高カロリー輸液
- 利尿薬
- 甲状腺機能亢進症/バセドウ病
が加わり、高血糖をきたして発症。糖尿病性ケトアシドーシスは急性発症ですが、高血糖高浸透圧症候群は発症まで数日の期間があります.
高血糖(≧600 mg/dL)、高浸透圧血症(≧320 mOsm/L)、アシドーシスは軽度(pH>7.30,HCO3>18~20 mEq/L)です。
補正Na濃度が
- 135 mEq/L以下と低値なら、生理食塩水を1時間あたり1L(4~14 mL/kg・BW)より開始
- 146 mEq/L以上と高値なら、0.45%食塩水(half saline)を4~14 mL/kg・BWで投与
インスリンは少量持続静注法(速効型インスリンを0.1 U/kg/時間で点滴静注)
血清カリウム(K)が3.3 mEq/L未満なら、インスリン投与前に1時間あたり20~40 mEqで3.3 mEq/L になるまで補充
高齢者が多く、大量輸液による肺水腫・脳浮腫・低カリウム血症を合併することがあります。死亡率は最大40%とされます。
甲状腺機能亢進症/バセドウ病に高血糖高浸透圧症候群(Hyperglycemic hyperosmolar syndrome :HHS) を合併する場合も糖尿病性ケトアシドーシスと同様で、相互で悪化し合い甲状腺クリーゼに至ります。
糖尿病性ケトアシドーシスの合併と同じく、全身状態の悪化や糖が有効に利用できない異化亢進により、FT3の減少・rT3の増加がおこり、若年者でもFT4優位となります。極端な場合は低T3症候群(ユーサイロイドシック症候群)になります。(J Korean Med Sci. 2006 Aug;21(4):765-7.)(Med Clin (Barc). 1990 Jan 27; 94(3):116-7.)
ショック等による組織の低酸素血症を伴う場合、乳酸アシドーシスを合併する事があります。血清乳酸値は5 mmol/L以上になります。[J Crit Care. 2012 Apr;27(2):132-7.][BMJ Case Rep. 2014 Mar 20;2014:bcr2014203594.]
転移性乳癌患者に分子標的薬のAKT阻害剤を投与して、インスリン抵抗性高浸透圧性高血糖症候群に重度の乳酸アシドーシスを合併した報告があります。[JCO Precis Oncol. 2022 Jun:6:e2100428.]
高血糖があると血漿浸透圧は上昇し、細胞内から水が動員されるため、血清ナトリウム(Na)濃度が低下します(高浸透圧性低ナトリウム血症)。特に、高血糖緊急症(糖尿病性ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧症候群)では著明な低ナトリウム血症になります。[Emerg Nurse. 2012 Nov;20(7):14-8; quiz 19.]
抗利尿ホルモン(バソプレッシン, ADH)は代償性に分泌が高まります。
口喝、多飲、多尿、体重減少と糖尿病特有の症状に加えて低ナトリウム血症の症状も現れる。[Arch Argent Pediatr. 2020 Oct;118(5):332-336.]
血糖が 100 mg/dL 上昇すると血清ナトリウム(Na) が1.6 mEq/L 低下します(N Engl J Med. 1973 Oct 18;289(16):843-4.)。
補正Na濃度=血清Na濃度 + [1.6 x (血糖値-100)/100]
不足水分量=体重 x 0.6 x (補正Na濃度-140)/140
甲状腺関連の上記以外の検査・治療 長崎甲状腺クリニック(大阪)
- 甲状腺編
- 甲状腺編 part2
- 内分泌代謝(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊等
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長崎甲状腺クリニック(大阪)とは
長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,天王寺区,東大阪市,生野区,浪速区も近く。

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