甲状腺機能低下症,潜在性甲状腺機能低下症と前置胎盤・低置胎盤,子宮胎盤虚血・胎盤早期剥離,切迫早産,羊水混濁・胎便吸引症候群[長崎甲状腺CL]
甲状腺:専門の検査/治療/知見① 橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー 長崎甲状腺クリニック大阪
甲状腺専門の長崎甲状腺クリニック(大阪府大阪市東住吉区)院長が海外・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学(現、大阪公立大学) 代謝内分泌内科で得た知識・経験・行った研究、甲状腺学会で入手した知見です。
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Summary
甲状腺機能低下症・潜在性甲状腺機能低下症では前置胎盤、子宮胎盤虚血、胎盤早期剥離、羊水混濁(妊娠41週以降の出産)のリスクが増える。前置胎盤では、胎盤が内子宮口にかかっているため胎児は下降出来ず、同時に出血の危険もあり、全例帝王切開に。低置胎盤も出血リスクのため大部分が帝王切開。バセドウ病/甲状腺機能亢進症でも胎盤早期剥離のリスクは高い。胎盤早期剥離は切迫早産と鑑別要。羊水混濁は胎便吸引症候群を引き起こす。
Keywords
甲状腺機能低下症,潜在性甲状腺機能低下症,前置胎盤,子宮胎盤虚血,胎盤早期剥離,羊水混濁,低置胎盤,甲状腺,切迫早産,胎便吸引症候群
甲状腺機能低下症,潜在性甲状腺機能低下症と前置胎盤・低置胎盤,子宮胎盤虚血・胎盤早期剥離,切迫早産,羊水混濁・胎便吸引症候群(本ページ)
妊娠・出産の基礎的な内容は妊娠/出産/授乳と甲状腺を御覧ください
前置胎盤は、胎盤が内子宮口にかかっている状態。そのため、胎児は下降出来ず、全例帝王切開に。また、出血の危険があって、緊急帝王切開になることも。
5.0 μIU/mL(妊娠無関係の正常上限)<TSH<10 μIU/mL の状態は、非妊娠時なら潜在性甲状腺機能低下症(軽い甲状腺機能低下症)と片付けられますが、妊娠時には前置胎盤のリスクが増えます。 (オッズ比 12.581; 95% CI 5.046-31.363; P < 0.001) (J Obstet Gynaecol Res. 2019 Apr;45(4):810-816.)
一般的に、低置胎盤(胎盤が、内子宮口の近くにあるが、かかっていない)が前置胎盤になることはありません。しかし、出血の危険のため、大部分が帝王切開になります。
甲状腺機能低下症では子宮胎盤虚血、胎盤早期剥離の危険性が高くなるため、妊娠初期から十分な甲状腺ホルモン剤(レボチロキシン、チラーヂンS)治療を行い、そのリスクを最小限に抑えなければなりません。(Int J Gynaecol Obstet. 2013 Dec;123(3):196-9.)
TSH>2.5 μIU/mL なら胎盤早期剥離の相対危険度は2.14倍[CI 1.23-3.70])になり、わずかの甲状腺ホルモン不足でも胎盤早期剥離が起こり易くなります(Thyroid. 2016 Apr;26(4):580-90.)
バセドウ病/甲状腺機能亢進症でも胎盤早期剥離のリスクは高くなります。
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常位胎盤早期剥離の症状は、
- 下腹部痛;腹部は硬く、子宮に圧痛を認める
- 性器出血;腟内には凝血塊が認められる
- 妊娠高血圧症候群を合併していることが多い
しかし、超音波(エコー)検査では胎盤肥厚を認めるが、胎盤後血腫が見つかる確率は少なく、胎児心拍数陣痛図で胎児機能不全(遅発性徐脈)を見つけることが重要。緊急帝王切開になる。
妊娠後期の下腹部痛と性器出血がおこれば、切迫早産、前置胎盤、常位胎盤早期剥離などを鑑別しなければなりません。前置胎盤は経腟超音波で確認。
切迫早産(threatened premature delivery, preterm labor)では、
- 下腹部痛と性器出血がおこり、腟鏡診で分泌物は粘液性・少量の血液が混じる
- 子宮に圧痛無く、軟らかい
- 経腟超音波(エコー)検査で頸管短縮と内子宮口の開大、子宮頚管内に胎胞形成・高エコー輝度のスラッジ(泥)、外子宮口の開大も
- 胎児心拍数陣痛図で胎児心拍数基線は正常脈、陣痛に合わせて一過性頻脈
切迫早産と分かれば、子宮収縮抑制剤(リトドリン塩酸塩)を48時間以内に持続点滴、児の肺成熟と頭蓋内出血予防のため母体に副腎皮質ステロイド筋注(ベタメタゾン12 mg を24 時間ごとに計2 回)。。
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長崎甲状腺クリニック(大阪)とは
長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,天王寺区,東大阪市,浪速区,生野区も近く。











