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甲状腺と本当の認知症との比較     [甲状腺 専門医 橋本病 バセドウ病 動脈硬化 甲状腺超音波(エコー)検査 内分泌 長崎甲状腺クリニック(大阪)]

甲状腺:専門の検査/治療/知見② 橋本病 バセドウ病 専門医 長崎甲状腺クリニック(大阪)

甲状腺の、長崎甲状腺クリニック(大阪市東住吉区)院長が海外論文に眼を通して得たもの、院長自身が大阪市立大学 代謝内分泌内科で行った研究、甲状腺学会で入手した知見です。

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アルツハイマー型認知症

甲状腺編 では収録しきれない専門の検査/治療です。

長崎甲状腺クリニック(大阪)は、甲状腺専門クリニックです。本当の認知症の治療は行っておりません。

Summary

甲状腺機能低下症/橋本病,甲状腺機能亢進症/バセドウ病甲状腺クリーゼ原発性副甲状腺機能亢進症など高カルシウム血症と認知症、薬剤誘発性認知症を解説します。動脈硬化,重症筋無力症の併発、アルツハイマー型認知症,レビー小体型認知症との比較も説明します。

甲状腺と本当の認知症との比較

Summary

アルツハイマー型認知症はアルツハイマー型神経原線維変化によりアミロイド前駆体蛋白(アミロイドベータ)が脳に蓄積。短期記憶障害・徘徊・昼夜逆転・常同行動、被害妄想・物盗られ妄想・夜間せん妄おこす。レビー小体型認知症(褐色細胞腫で使う131I-MIBGシンチで診断)、前頭側頭型認知症(ピック病)(反社会的行動)、正常圧水頭症、大脳皮質基底核変性症、一過性全健忘、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍の髄膜腫(甲状腺濾胞癌、乳がんの脳転移・頭蓋骨転移と鑑別)も認知症おこり、甲状腺機能亢進症/バセドウ病・甲状腺クリーゼ・橋本脳症の精神症状と鑑別。抗アルツハイマー薬で甲状腺機能低下症の徐脈が増悪。

Keywords

アルツハイマー型認知症,妄想,夜間せん妄,レビー小体型認知症,ピック病,正常圧水頭症,一過性全健忘,慢性硬膜下血腫,髄膜腫,甲状腺,精神症状

本物のアルツハイマー型認知症との比較

アルツハイマー型認知症は最も多い認知症(40%)。アルツハイマー型神経原線維変化がおこり、アミロイド前駆体蛋白(アミロイドベータ)が脳に蓄積します。短期記憶障害(「さっき何をしたかな?」というエピソード障害)・徘徊・昼夜逆転・常同行動、被害妄想・物盗られ妄想・夜間せん妄など甲状腺機能低下症では説明つきませんが、甲状腺機能亢進症/バセドウ病甲状腺クリーゼの精神症状・橋本脳症の症状として報告されています(認知症と間違えられる高齢者の甲状腺機能亢進症/バセドウ病甲状腺クリーゼ)。

また抗アルツハイマー薬を甲状腺機能低下症に投与してしまうと徐脈が増悪する事あります。

アルツハイマー病罹患リスクは

  1. 年齢
  2. 家族歴
  3. ApoEe4の遺伝子型(アルツハイマー病のリスクは2倍)
  4. 高血圧
  5. 糖尿病(アルツハイマー病のリスクは3倍)
  6. 喫煙
  7. 高脂血症
  8. クラミジア肺炎球菌感染(動脈硬化の起炎菌?)

など動脈硬化の危険因子と重なります。甲状腺機能低下症/橋本病では動脈硬化が進行するため、アルツハイマー病発症に関与する可能性があります。

アルツハイマー病はSPECTで大脳脚・尖頭部の血流低下し、MRIで側頭葉内側や頭頂葉の萎縮が目立ちます。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は

  1. 後頭葉異常による図形描写障害・非常にリアルな幻視
  2. 甲状腺機能低下症同様パーキンソン病症状(ドパミン神経細胞変性)
  3. 意識レベルの変動(ボーとしている時は甲状腺機能低下症様)が特徴
  4. 日中・夜間で異なる認知症状:昼間は幻視、夜は夜間せん妄など
  5. 向精神薬で幻視悪化
  6. 抗アルツハイマー薬・パーキンソン薬・抑肝散は本症でも有効。

褐色細胞腫の診断でも使う心筋131I-MIBGシンチの心臓上縦隔比の低下(交感神経亢進状態)がアルツハイマー型認知症との鑑別に有効。

前頭側頭型認知症(ピック病)

前頭葉は、大脳の最も進化した部分で、人間特有の機能、主に抑制、自発性を司どり、障害されると、抑制効かなくなり易怒性、多幸症、自発性低下を認める。前頭側頭型認知症(ピック病)は、前頭葉や側頭葉前方の萎縮が目立つ認知症で、

  1. 性格が変わる(落ち着きなく甲状腺機能亢進症/バセドウ病の精神症状の様)
  2. 社交性・自発性がなくなる(甲状腺機能低下症様)
  3. 反社会的行動(万引き、無銭飲食)
    常同行動
    不潔で平気になる (甲状腺機能亢進症/バセドウ病甲状腺クリーゼの精神症状の
    様)

正常圧水頭症

原因不明ですが、高血圧、糖尿病、脳卒中(脳出血、脳梗塞)の人に多く、脳動脈硬化による微小脳梗塞のため脳室周囲組織の弾力性が低下。わずかな髄液循環障害により脳室拡大すると考えられています。

症状は

  1. 歩行障害(パーキンソン様の小刻み歩行・すくみ足)
  2. 認知症(甲状腺機能低下症,パーキンソンの仮性痴呆様)
  3. 尿失禁(パーキンソンの自律神経障害様)です。
  4. 振戦はありません。

髄液を30ml抜くドレナージテストが有用。シャント手術が唯一の治療。

大脳皮質基底核変性症

大脳皮質基底核変性症は、パーキンソン症状(動作緩慢、筋肉強直、歩行障害など)と大脳皮質症状(認知症など) が同時にみられ甲状腺機能低下症/橋本病のようです。

神経梅毒、あるいは進行麻痺

梅毒はスピロヘータ属の梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)感染により生じる性感染症。5類感染症で、診断後7日以内に保健所に届出が必要です。

神経梅毒、あるいは進行麻痺は、梅毒トレポネーマ感染による髄膜脳炎で、感染後3年以上して、多彩な精神・神経症状が起こります。 抗生剤の普及により、典型的な神経梅毒3期の髄膜脳炎症状は減少し、非典型的な認知症、抑うつ症状などが増えています (精神科治療学 1990; 10: 1285-1294.)。髄膜脳炎症状あれば、橋本脳症との鑑別必要になります。

また、梅毒トレポネーマは感染早期(梅毒1期(陰部潰瘍)、2期(全身バラ疹))から中枢神経系に浸潤し、神経梅毒症状出る事もあります。

神経梅毒の診断は、髄液検査で梅毒抗体を調べます。

ペニシリン系の抗生物質を1か月以上投与し、治療効果判定には梅毒抗体価 [STS(RPR)]を定期的に測定、 減少傾向を確認(陰性化はSTSが8倍以下)。梅毒の治癒を確認するため、髄液細胞数が正常になるまで6か月ごとの髄液検査が必要。

海馬梗塞

海馬梗塞 MRI画像

海馬梗塞により「突然、パソコン操作ができなくなった。」「突然、ビデオのリモコンの使い方がわからなくなった。」などの高度認知機能障害が起きます

一過性全健忘(1日だけ全て忘れてしまいます)

一過性全健忘は、口論など激しい興奮状態や痛み・過労などのストレスがきっかけになり、

  1. 感情中枢の扁桃体からグルタミン酸が大量に放出され、記憶中枢の海馬が一時的に抑制される
  2. 脳動脈硬化など海馬の虚血が
一過性全健忘

原因とされます。新しい記憶ができない前向性健忘で、

  1. 同じ質問を何度も繰り返します
  2. 発作期間中の逆行性健忘(発作期間中何をしていたか全く思い出せない)

治療しなくても徐々に自然回復しますが、正常に戻っても発作中の出来事は全く覚えていません。発作直後の脳MRIで異常なく、6-72時間で海馬に異常信号を認めれば確定(10日以内に消失)。再発はほとんどありません。甲状腺と直接関係ありませんが、甲状腺機能低下症/橋本病動脈硬化が進行した場合、海馬の虚血がおきるかもしれません。

慢性硬膜下血腫

慢性硬膜下血腫は90%が頭部打撲後(記憶にない軽度のことも多い)、3週間から2カ月(6か月以内)におこります。

  1. アルコール多飲者/肝障害
  2. 糖尿病
  3. 脳梗塞・心筋梗塞・狭心症など動脈硬化疾患・甲状腺機能亢進症/バセドウ病による心房細動などで血をサラサラにする薬を飲んでいる人

におこりやすい。

最初は異常ないが、徐々に痛み、片麻痺、意識障害が進行。認知症症状のことも多く、認知症と間違われて治療されていることあります。

脳腫瘍の髄膜腫

髄膜腫

脳腫瘍の髄膜腫は、(転移性脳腫瘍を除く)原発性脳腫瘍の中で、最も高頻度です。くも膜細胞から発生し、90%以上は良性、50-60歳代の女性に多いとされます。進行が非常に緩徐なため、無症状な事が多いですが、発生場所によって認知症状を起こす事あります。てんかんや、四肢麻痺で発症する事も多いです。

甲状腺濾胞癌、乳がんの脳転移・頭蓋骨転移と鑑別を要する事があります(NeurolMed Chir (Tokyo) 27: 995~999, 1987.)(耳展 38:2; 216~221, 1995)。

CTでは、高輝度・境界明瞭・石灰化もあり・頭蓋骨へ浸潤し骨破壊、均一に造影されます。MRIはT1で低輝度、T2で高輝度が多い。

甲状腺関連の上記以外の検査・治療   長崎甲状腺クリニック(大阪)

長崎甲状腺クリニック(大阪)とは

長崎甲状腺クリニック(大阪)は甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)専門医・動脈硬化・内分泌の大阪市東住吉区のクリニック。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市,生野区,天王寺区,浪速区も近く。

長崎甲状腺クリニック(大阪)

甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)専門医・動脈硬化・内分泌・糖尿病の長崎クリニック(大阪市東住吉区)(近く に平野区、住吉区、阿倍野区、松原市)
長崎甲状腺クリニック(大阪)は甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査等]・動脈硬化・内分泌の大阪市東住吉区のクリニック。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市近く

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