小児の高脂血症(コレステロール・中性脂肪の異常)[日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー検査 長崎甲状腺クリニック(大阪)]
動脈硬化:専門の検査/治療/知見[橋本病 バセドウ病 エコー検査 長崎甲状腺クリニック大阪]
甲状腺専門・動脈硬化の長崎甲状腺クリニック(大阪府大阪市東住吉区)院長が海外(Pub Med)・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学 代謝内分泌内科で得た知識・経験・行った研究、日本甲状腺学会年次学術集会で入手した知見です。
長崎甲状腺クリニック(大阪)以外の写真・図表はPubMed等で学術目的にて使用可能なもの、public health目的で官公庁・非営利団体等が公表したものを一部改変しています。引用元に感謝いたします。
甲状腺・動脈硬化・内分泌代謝・糖尿病に御用の方は 甲状腺編 動脈硬化編 甲状腺以外のホルモンの病気(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊など) 糖尿病編 をクリックください
長崎甲状腺クリニック(大阪)は甲状腺専門クリニックです。甲状腺以外の診療は行っておりません。
Summary
小児の高脂血症(コレステロール・中性脂肪の異常)は成人と比べ遺伝性が多い。非遺伝性の小児高脂血症はほとんどが小児肥満により、内分泌疾患(甲状腺機能低下症、クッシング症候群、成長ホルモン分泌不全症)、腎臓(ネフローゼ症候群)に合併する高脂血症もあり、成長障害、小児肥満を伴う。小児ではLDL-コレステロール(悪玉)値 ≧ 140mg/dL、トリグリセライド(中性脂肪)値 ≧ 140 mg/dL、HDL-コレステロール値 < 40mg/dLが医学的管理が必要な脂質異常症の診断基準。
Keywords
小児,高脂血症,コレステロール,中性脂肪,遺伝,小児肥満,内分泌,甲状腺機能低下症,クッシング症候群,甲状腺,成長ホルモン分泌不全症
小児の高脂血症(コレステロール・中性脂肪の異常)
小児の高脂血症(コレステロール・中性脂肪の異常)は、成人と比べ遺伝性の割合が高いのが特徴です。非遺伝性の小児高脂血症はほとんどが小児肥満によります。しかし、成人同様、内分泌疾患(甲状腺機能低下症、クッシング症候群、成長ホルモン分泌不全症など)、腎臓(ネフローゼ症候群)に合併する高脂血症もあり、成長障害、小児肥満も伴う。
- 甲状腺機能低下症による脂肪分解の低下 :成長障害も伴います。
- 副腎皮質ホルモン分泌過剰[クッシング症候群(あるいはクッシング病)]による脂肪同化作用 :小児肥満も伴います。
- 成長ホルモン分泌不全症(下垂体性小人症)による脂質代謝の低下 :低身長も伴います。
甲状腺機能低下症
クッシング症候群
小児ではLDL-コレステロール(悪玉)値 ≧ 140mg/dL、トリグリセライド(中性脂肪)値 ≧ 140 mg/dL、HDL-コレステロール値 < 40mg/dLを医学的管理が必要な脂質異常症の診断基準としています。成人に比べ遺伝性の脂質異常症の割合が高いのが小児の特徴です。異常値を示す児は、両親を含めた家族解析が必要です。特に家族性高コレステロール血症は頻度も高く、学童期以降では動脈硬化が急速に進行することから食事療法に加えスタチン系の薬物治療が必要な例もあります。また、Ⅱb型高脂血症児では家族性複合型高脂血症の可能性が高いと思われます。Ⅱb型ではインスリン抵抗性も高いため、メタボリックシンドロームへ移行しないよう、早期から食事を含めた生活習慣の適正化を図る必要があります。
非遺伝性の小児高脂血症はほとんどが小児肥満に関連しており、肥満の治療により、高脂血症は改善します。
腎臓(ネフローゼ症候群)や内分泌疾患(甲状腺機能低下症、クッシング症候群など)に合併する脂質異常症では原疾患の治療を優先する必要があります。
甲状腺関連の上記以外の検査・治療 長崎甲状腺クリニック(大阪)
長崎甲状腺クリニック(大阪)とは
長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,天王寺区,東大阪市,生野区,浪速区も近く。