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内分泌高血圧,閉経後(更年期)高血圧,悪性高血圧,高レニン高アルドステロン高血圧,薬剤性高血圧[橋本病 バセドウ病 長崎甲状腺クリニック(大阪)]

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内分泌代謝(副甲状腺・副腎・下垂体)専門の検査/治療/知見 長崎甲状腺クリニック(大阪)

内分泌高血圧

甲状腺専門内分泌代謝長崎甲状腺クリニック(大阪府大阪市東住吉区)院長が海外・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学 代謝内分泌内科で得た知識・経験・行った研究、日本甲状腺学会で入手した知見です。

甲状腺・動脈硬化・内分泌代謝・糖尿病に御用の方は 甲状腺編    動脈硬化編   内分泌代謝(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊等   糖尿病編 をクリックください

長崎甲状腺クリニック(大阪)は、甲状腺専門クリニックです。高血圧自体の診療は行っておりません。

Summary

内分泌高血圧(甲状腺,副甲状腺,副腎,下垂体), 閉経後高血圧・更年期高血圧, 高レニン・高アルドステロン高血圧(腎血管性高血圧・褐色細胞腫),薬剤誘発性高血圧(糖質コルチコイド、エストロゲン、シクロスポリン)を解説。悪性高血圧は拡張期血圧120mmHg以上で、多臓器障害悪性腎硬化症(急性腎不全)・高血圧性心不全・高血圧脳症・高血圧性網膜症(軟性白斑・網膜出血)・血栓性微小血管障害[溶血(破砕赤血球)・血小板減少]により1年以内に死亡。本態性高血圧、強皮症腎クリーゼ(抗RNAポリメラーゼⅢ抗体陽性)、褐色細胞腫(褐色細胞腫クリーゼ)など内分泌性高血圧が原因。

Keywords

内分泌,高血圧,甲状腺,副甲状腺,副腎,下垂体,閉経後高血圧,悪性高血圧,高レニン高アルドステロン,腎血管性高血圧,更年期高血圧

内分泌高血圧

高血圧の大部分にはホルモン異常が少なからず関与します。高血圧は、循環器病というより内分泌病と言っても過言ではありません。具体的には

  1. 甲状腺の病気:甲状腺の血圧管理
  2. 副甲状腺の病気:
    高カルシウム血症副甲状腺
    家族性/後天性低カルシウム尿性高カルシウム血症・サルコイドーシス・薬剤性
  3. 副腎の病気:
    高血圧・糖尿病、実は副腎の病気/副腎腫瘍(褐色細胞腫)
    高血圧、実は副腎の病気/副腎腫瘍(原発性アルドステロン症)
    高血圧・糖尿病・メタボ、実は副腎の病気/副腎腫瘍(クッシング症候群)、 アレルギー性鼻炎薬で副腎の病気に?
  4. 下垂体の病気:先端巨大症(成長ホルモン)・プロラクチンと甲状腺

2次性高血圧

体質的、遺伝的な高血圧は本態性高血圧症です。体質的、遺伝的な素因とは無関係で、何らかの明確な原因のある高血圧は、2次性高血圧です。内分泌高血圧は、2次性高血圧の一つです。

比較的頻度が高い2次性高血圧は

  1. 腎実質障害(腎性)
  2. 腎血管性高血圧
  3. 原発性アルドステロン症
  4. 睡眠時無呼吸症候群 (中枢型睡眠時無呼吸症候群を除く)
  5. 薬剤性
  6. アルコール性

などです。

妊娠高血圧

妊娠高血圧 を御覧ください

閉経後高血圧(更年期高血圧)

閉経後高血圧(更年期高血圧)は、女性ホルモン(エストロゲン)の低下により、

  1. 相対的に男性ホルモン(アンドロゲン)が過剰になる
  2. 精神的不安定さなどから交感神経が亢進し、不適切なレニン-アルドステロン系の不適切な活性化がおこる

などが原因と言われます。

高齢者の高血圧症

高齢者の高血圧症の特徴は

  1. 収縮期高血圧;加齢に伴う動脈壁の弾性低下(動脈硬化)による。拡張期血圧は低下し、脈圧(収縮期-拡張期の血圧差)は増加傾向。
  2. 血圧動揺性増大(血圧変動が大きい);血圧調節機能低下(動脈硬化による動脈壁の圧受容体反射が低下)
  3. 起立性低血圧;血圧調節機能が低下しているため、起立時の交感神経亢進による昇圧反応が低下
  4. 食後血圧低下;血圧調節機能が低下しているため、食後に胃腸、肝臓など血流が増加した分の血流低下に応じた昇圧反応が低下
  5. 主要臓器血流予備能低下;血管内皮機能障害により内皮依存性血管拡張反応が低下し、臓器血流の増加が小さくなる

命の危険!悪性高血圧(高血圧緊急症)

悪性高血圧(高血圧緊急症)は最重症高血圧症です。最近は、降圧薬、特にレニン・アンジオテンシン系阻害薬(ACE-I、ARB)の普及によりコントロールが容易になったため、ほとんど見かけなくなりました。

悪性高血圧(高血圧緊急症)は拡張期血圧120mmHg以上の重症高血圧で放置すると脳・心・腎・眼に多臓器障害を起こし1年以内に死にます。

悪性高血圧,悪性腎硬化症

悪性高血圧(高血圧緊急症)の原因は

  1. 大部分は体質的な本態性高血圧(約50%)
  2. 慢性糸球体腎炎、急速進行性糸球体腎炎などの腎実質性高血圧(約30%)
  3. 褐色細胞腫(褐色細胞腫クリーゼ)、原発性アルドステロン症など内分泌性高血圧(約4%)
  4. 妊娠高血圧症候群(約4%)
  5. 強皮症腎クリーゼ(抗RNAポリメラーゼⅢ抗体陽性が多い)は腎血管性高血圧による

悪性高血圧(高血圧緊急症)による全身障害として、

  1. 悪性腎硬化症(急性腎不全)
  2. 高血圧性心不全・肺水腫
  3. 高血圧脳症(高血圧性脳症)[Reversible Posterior Leukoencephalopathy Syndrome(RPLS)]
  4. 高血圧性網膜症(軟性白斑又は網膜出血);急な視力低下が出現、眼底検査で視神経乳頭浮腫
  5. 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)[血栓性微小血管症(TMA)][溶血(破砕赤血球)・血小板減少]の多臓器障害。

ただちに

  1. ニトログリセリン/ニトロプルシド点滴静注;効果発現までの時間が最も短い(緑内障甲状腺機能低下症/橋本病には注意)
  2. フェントラミン(α遮断薬)点滴静注
  3. Ca拮抗薬[ニカルジピン(ペルジピン®)など]点滴静注

などで160/100-110mmHgに下げる必要あります。

Ca拮抗薬ニフェジピンカプセル舌下投与やニカルジピン注射薬ワンショット静注による急激な低下は、脳や心臓の臓器虚血から心筋梗塞・脳梗塞、反射性頻脈を誘発するため行いません。

悪性高血圧・悪性腎硬化症

強皮症腎クリーゼ

全身性強皮症(全身性硬化症:SSc)は皮膚、全身臓器の線維化を起こす膠原病です(橋本病(慢性甲状腺炎)合併全身性強皮症(全身性硬化症:SSc)強皮症腎クリーゼ(renal crisis)は急性進行性の腎機能障害で、高血圧(多くは悪性高血圧)を伴い、無治療なら死亡します。

日本では全身性強皮症(全身性硬化症:SSc)から強皮症腎クリーゼになるのは5% 以下、欧米では10% 以上です。

強皮症腎クリーゼ

  1. 発症後4年以内、抗RNAポリメラーゼⅢ抗体陽性例におこりやすい
  2. 輸入細動脈のフィブ リノイ ド変性と高レニン血症(腎血管性高血圧による)が特徴
  3. 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)[血栓性微小血管症(TMA)]を合併する事がある。
  4. レニン・アンジオテンシン系の亢進が強皮症腎クリーゼの本態であり、ACEI(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)が著効し、生命予後が改善した。
  5. レニン・アンジオテンシン系の亢進が強皮症腎クリーゼの本態であるが、ACEI(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)、ARBは強皮症腎クリーゼの予防効果なく、むしろこれらの投与で発症した強皮症腎クリーゼは死亡リスクが高い
    強皮症腎クリーゼ予防に有用なのはカルシウム拮抗薬
  6. 高用量ステロイド使用(プレドニゾロン15mgを半年以上)で強皮症腎クリーゼを誘発
  7. 非高血圧性の腎クリーゼもみられ、その多くはMPO-ANCA 陽性の血管炎症候群を起こす

高血圧脳症(高血圧性脳症)[Reversible Posterior Leukoencephalopathy Syndrome(RPLS)]

高血圧脳症(高血圧性脳症)[可逆性後頭葉白質脳症:Reversible Posterior Leukoencephalopathy Syndrome(RPLS)、Posterior reversible encephalopathy syndrome(PRES)]は、

  1. 急激な血圧上昇
  2. 薬剤(シクロスポリンやタクロリムスなどの免疫抑制剤、抗癌剤)
  3. 自己免疫疾患[全身性エリテマトーデス(SLE)関節リウマチ]

による脳血管透過性亢進・血管内皮細胞障害でおきる後頭葉白質中心の可逆性脳浮腫が原因。

交感神経支配が乏しく、血圧自己調節能の低い椎骨・脳底・後大脳動脈、穿通枝に起こり易い。脳幹部、基底核穿通枝にも起きる事があります。

高血圧脳症MRI画像

高血圧脳症(高血圧性脳症)の症状は、

  1. 頭痛・悪心・嘔吐で始まり、
    視力障害(皮質盲など)、片麻痺、失語など非特異的な脳神経症状
    けいれんと意識障害・昏睡のため救急搬送される事があります
    眼底にうっ血乳頭を認める
     
  2. 高血圧、高熱 (38.0℃以上になる)

高血圧脳症(高血圧性脳症)の診断は脳MRIで、両側の頭頂葉~後頭葉の皮質~皮質下白質にT2 FLAIR高信号域。通常、拡散強調画像では異常信号を認めません。(The Journal of Rheumatology April 2012, 39 (4) 869-870)

可逆性後頭葉白質脳症の病変は、動脈支配領域に一致せず、脳梗塞との鑑別点として重要。

高血圧脳症(高血圧性脳症)の治療は、降圧療法で直ちに降圧薬を投与すれば、多くは可逆性に症状・MRIの異常信号は速やかに改善します。

高血圧脳症(高血圧性脳症)は、適切な治療を行えば、後遺症を残さず改善するものの、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血に進展したり、脳浮腫・水頭症で死亡する場合もあるので、早期診断が重要です。

高レニン・高アルドステロン高血圧

高レニン・高アルドステロン高血圧とは

長崎甲状腺クリニック(大阪)では、高血圧の方に、(ホルモン異常による)内分泌性高血圧を疑い、血漿アルドステロン濃度/血漿レニン活性比を測定する場合があります。高レニン・高アルドステロンを認めた場合

  1. 本態性(遺伝性)高血圧症
  2. 腎血管性高血圧(動脈硬化・分節性中膜融解症・線維筋異形成)
  3. 褐色細胞腫
  4. レニン産生腫瘍:稀、傍糸球体細胞腫がレニン産生。CT,超音波で腎腫瘤を認め造影されない
  5. 閉経後高血圧(更年期高血圧)
  6. 経口避妊薬/エストロゲン誘発性高血圧:交感神経刺激
  7. シクロスポリン/タクロリムス誘発性高血圧:腎毒性の副作用、交感神経刺激

腎血管性高血圧

腎血管性高血圧 を御覧下さい。

薬剤誘発性高血圧

  1. NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬):アラキドン酸からプロスタグランジンが産生される過程でシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害し、腎プロスタグランジン産生を抑制するため、①水・Na貯留と②血管拡張の抑制をきたします。高齢者ではNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)により急性腎機能障害をきたし血圧上昇が促進。
     
  2. 甘草、グリチルリチン:甘草は肝保護剤、漢方薬、健康補助食品、化粧品に含まれます。有効成分グリチルリチンは副腎皮質ホルモンのコルチゾールを不活性のコルチゾンへ代謝する11β水酸化ステロイド脱水素酵素を阻害し、コルチゾールの半減期を延長、Na・水の貯留・K低下をきたし、偽性アルドステロン症を発症。
     
  3. 糖質コルチコイド(副腎皮質ホルモン剤)、エストロゲン(女性ホルモン剤):交感神経刺激
     
  4. 甲状腺機能亢進症/バセドウ病に合併、または抗甲状腺薬の副作用で起こる再生不良性貧血の治療薬シクロスポリン/タクロリムス誘発性高血圧:腎毒性の副作用、交感神経刺激

アルコール性高血圧症

適度なアルコールは、精神的リラックス、血管拡張により血圧を一時的に下げます。しかし、長い間、多量のアルコールを飲み続けると、高血圧症になります。

  1. 交感神経の亢進、腎臓からのマグネシウム(Mg)・カルシウム(Ca)喪失
  2. アルコールのカロリーによる内臓脂肪増加(内臓肥満、ビール腹)
  3. 塩分の多い当て

などが原因と考えられています。

アルコール30ml/日(日本酒1合、ビール大瓶1本、ウイスキーシングル2杯、ワイン2杯)→血圧3mmHg上昇。日」のそれぞれに含まれるアルコールは、約30ミリ・リットルですが、これまでの研究をまとめますと、

甲状腺関連の上記以外の検査・治療   長崎甲状腺クリニック(大阪)


長崎甲状腺クリニック(大阪)とは

長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,生野区,浪速区も近く。

長崎甲状腺クリニック(大阪)


長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査等]施設で、大阪府大阪市東住吉区にある甲状腺専門クリニック。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市近く

住所

〒546-0014
大阪府大阪市東住吉区鷹合2-1-16

アクセス

  • 近鉄「針中野駅」 徒歩2分
  • 大阪メトロ(地下鉄)谷町線「駒川中野駅」
    徒歩10分
  • 阪神高速14号松原線 「駒川IC」から720m

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