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甲状腺の病気に似ている亜鉛欠乏症、甲状腺でむずむず脚症候群    [甲状腺 専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺超音波(エコー)検査の長崎クリニック(大阪)]

内分泌代謝(副甲状腺・副腎)/痛風/肥満:最新・専門の検査/治療/知見 長崎クリニック(大阪)

甲状腺内分泌代謝等の長崎クリニック(大阪市東住吉区)でしか行えない検査/治療・当院ホームページでしか得られない情報を満載しています。これらは、院長が最新の海外論文に眼を通して得たもの、甲状腺学会で入手した知見を元にしています。

Summary

亜鉛欠乏症の症状は、甲状腺機能障害(甲状腺機能亢進症/バセドウ病,甲状腺機能低下症)に似ており、甲状腺機能に問題なければ亜鉛欠乏症を疑う必要があります。むずむず脚症候群は、亜鉛欠乏、鉄欠乏性貧血、葉酸欠乏症、妊娠、アトピー性皮膚炎、甲状腺機能低下症糖尿病性神経障害、アルコール性神経障害、慢性腎不全、尿毒症性神経障害、痛風、抗うつ剤、パーキンソン病でおこります。 亜鉛の長期投与で銅欠乏になります。

甲状腺の病気に似ている亜鉛欠乏症

人間の体内で必須の微量元素亜鉛

亜鉛は、人間の体内で必須の微量元素で、

  1. 約300種類の酵素の補酵素
  2. 成長、発育に必要な核酸やたんぱく合成に関与
  3. 皮膚の新陳代謝
  4. 舌の味を司る味蕾を形成
  5. ホルモンの合成、分泌、機能に影響(特にインスリンや性腺ホルモン)
  6. カルシウムの吸収を助けて骨形成を促進
亜鉛欠乏症

などがあります。亜鉛欠乏症の症状は、甲状腺機能障害(甲状腺機能亢進症/バセドウ病,甲状腺機能低下症)に似ており、甲状腺機能に問題なければ亜鉛欠乏症を疑う必要があります。

亜鉛欠乏症の症状

亜鉛欠乏症の症状は、

  1. 皮膚炎・脱毛(抜け毛や切れ毛)
  2. むずむず脚症候群
  3. うつ状態・記憶力の低下
  4. 味覚障害
  5. 亜鉛欠乏性甲状腺機能低下症:自己抗体陰性で甲状腺重量6gの小さい甲状腺に多いようです。(セレン欠乏症亜鉛欠乏症は甲状腺機能低下症
  6. 糖尿病
  7. 免疫能低下・感染症(よく風邪をひく)・創傷治癒遅延(傷が治りにくい)
  8. 下痢
  9. 性欲減退・精子数の減少・生理不順
  10. 発育不全、骨格奇形、関節炎
  11. 骨粗鬆症

亜鉛欠乏で糖尿病が悪化

亜鉛欠乏症糖尿病が悪化します。亜鉛は、インスリンに含まれる必須ミネラルで、不足するとインスリンを作れなくなります糖尿病では、血中亜鉛濃度の測定をおすすめします。

また、亜鉛欠乏はムズムズ脚の原因にもなり、糖尿病足閉塞性動脈硬化症糖尿病神経障害に併発すると下肢の知覚障害(しびれ)がさらに辛くなります。

亜鉛が多く含まれる食品

  1. カキ(オイスター)・ホタテ:甲状腺の病気がある方には、お勧めできません(貝の緑の部分は海藻で、ヨードを体内に蓄積しています) (ヨードと甲状腺 )
  2. たらこ・さんま(漁獲量が減っている)
  3. ささみ肉
  4. 高野豆腐(今時食わんわな・・)

以下は、亜鉛は多いものの、それ以外の問題多いため避けてください

  1. レバー(悪玉コレステロール・尿酸多い)
  2. ウナギ(絶滅危惧種)
  3. カシューナッツ・アーモンド(悪玉コレステロール多い)

血清亜鉛値

血清亜鉛値の正常範囲は60-130μg/dlですが、

  1. 60μg/dl未満が亜鉛欠乏症
  2. 60-80μg/dlが潜在性亜鉛欠乏症

です。


むずむず脚症候群

むずむず脚症候群とは

むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)は、下肢に不快な感覚(虫がはうような感覚、むずむず感、ほてり感など)があり、夕方から夜間に症状がひどくなります。脚を動かすと不快感が軽くなるため、絶えず脚を動かします。下腿の不快感のため、不眠(入眠困難、中途覚醒)の原因となります。

原因として脳内のドーパミン機能異常が有力視されています。亜鉛欠乏、鉄欠乏性貧血、葉酸欠乏症、妊娠、アトピー性皮膚炎、甲状腺機能低下症などでも、むずむず脚症候群がおこります。また、糖尿病性神経障害、アルコール性神経障害、慢性腎不全、尿毒症性神経障害、痛風、抗うつ剤、パーキンソン病も原因になります。 

不眠を増悪するカフェイン、アルコール、喫煙を避けることが第一です。ドパミン(D2)アゴニストが第一選択薬、ガバペンチン、エナカビル『レグナイト錠®』もむずむず脚症候群に保険適応となりました。

抗てんかん薬のクロナゼパム(リボトリール®、ランドセン®)はレム睡眠行動異常症の第一選択薬です。

周期性四肢運動障害

むずむず脚症候群にしばしば合併。睡眠中に足のピクツキが周期的に出現、脳が覚醒し睡眠が浅くなります。

亜鉛を補充し過ぎると銅欠乏性貧血

銅欠乏性貧血

亜鉛は消化管からと競合して吸収されます。

  1. 亜鉛欠乏症で、亜鉛製剤の長期投与
  2. 義歯接着剤の使いすぎ

で、の吸収が阻害されます。

  1. は鉄に協力して、赤血球のヘモグロビンを作るのに必要なため、銅欠乏性貧血(大球性貧血, 好中球減少を伴う)
  2. 毛髪の異常
  3. 骨の異常

がおこります。

銅過剰症 

は、レバー、いか、かに、えび、納豆等に多く含まれますが、通常の食生活で過剰症になりません。の容器での酸性食品の保存、鍋での調理により過剰症をおこす事あります。

過剰症では、

  1. 腹痛・嘔吐・下痢
  2. 肝障害、肝硬変、肝臓癌のリスク増大
  3. 腎障害
  4. 脳障害
  5. 溶血性貧血

などの症状を来すことがあります。

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