検索

チラーヂンSの正しい飲み方・チラーヂンSが下痢/食事/薬/サプリで吸収されない?[橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー検査 長崎甲状腺クリニック(大阪)]

このエントリーをはてなブックマークに追加

甲状腺:専門の検査/治療/知見② 橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー 長崎甲状腺クリニック大阪

チラーヂンS吸収障害

甲状腺専門長崎甲状腺クリニック(大阪府大阪市東住吉区)院長が海外・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学 大学院医学研究科 代謝内分泌病態内科で得た知識・経験・行った研究、甲状腺学会で入手した知見です。

甲状腺・動脈硬化・内分泌代謝に御用の方は 甲状腺編    動脈硬化編  内分泌代謝(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊等  をクリックください

(表;食品・薬によるチラーヂンの吸収率低下 Altered intestinal absorption of L-thyroxine caused by coffee. Thyroid. 2008 Mar;18(3):293-301.)

Summary

チラーヂンS(チラージンS)吸収障害おこす①薬剤はカルシウム剤・鉄剤・亜鉛製剤、エビスタ、痛み止め(バファリンなど)、メトトレキサート(MTX)(リウマトレックス®)、クレメジン®、ケイキサレート®等。②食物は豆乳・豆腐・納豆・大豆製品、エスプレッソ(濃いコーヒー)、食物繊維、乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルトのカルシウム)。吸収障害でなく患者さんがチラーヂンSを飲まないノンコンプライアンス症候群(服薬アドヒアランスの不良)もある。チラーヂンSは朝食30分以上前(起床時すぐ)、水道水・さゆで飲むのがベスト。飲み忘れたら昼食30分前か夕食30分前か眠前に。

Keywords

チラーヂンS,チラージンS,飲み方,カルシウム,豆乳,納豆,大豆,コーヒー,牛乳,ヨーグルト

※英語でThyradin®、発音はチラーディンとなるため、「チラーヂンS」と「チラージンS」、「ヂ」と「ジ」どちらが正しいと言う訳ではありません。日本での商標は「チラーヂン®」になっています。

チラーヂンS錠12.5μg

チラーヂンS錠12.5μg

チラーヂンS錠25μg

チラーヂンS錠25μg

チラーヂンS錠50μg

チラーヂンS錠50μg

チラーヂンS錠75μg

チラーヂンS錠75μg

チラーヂンS錠100μg

チラーヂンS錠100μg

チラーヂンS散

チラーヂンS散

レボサイロキシン25μg(ジェネリック)

レボサイロキシン25μg「サンド」®

レボサイロキシン50μg(ジェネリック)

レボサイロキシン50μg「サンド」®

チラーヂンS錠が下痢/食事/薬サプリ・健康食品で吸収されない?

チラーヂンS吸収障害をおこす病気

チラーヂンSは腸から吸収されます。チラーヂンSの腸からの吸収を妨げる病気があります。主には、下痢などを起こし、消化吸収が妨げられる病気です。

  1. セリアック病(セリアックスプルー):セリアック病(麦食品で下痢)は、小麦・大麦・ライ麦に含まれるタンパク質・グルテンに対する自己免疫性下痢(橋本病合併が多い
     
  2. 二糖類分解酵素欠損症は糖消化吸収不全症
    乳糖不耐症(いわゆる牛乳で下痢)(下記)
     
  3. 家族性低脂血症(家族性低βリポタンパク血症):低コレステロール血症、低トリグリセライド血症、低LDLコレステロール血症とあたかも甲状腺機能亢進症/バセドウ病のようです。有棘赤血球、網膜色素変性、吸収不良を示します。
  4. 短腸症候群・炎症性腸疾患(ヘリコバクター・ピロリ他 胃腸食道と甲状腺
  5. 盲管症候群(腸内細菌異常増殖)・消化吸収不良(胃手術後・肝胆膵障害)
  6. 薬剤性(下記)
  7. 副甲状腺機能低下症
    腎皮質機能低下症(アジソン病)
    カルチノイド症候群
    WDHA症候群(水様下痢低カリウム血症無胃酸症候群):血管作動性小腸ペプチド(VIP)を分泌する非β膵島細胞腫瘍

2. 乳糖不耐症;牛乳飲んで下痢する人はチラーヂンが吸収され難い

牛乳飲んで下痢する人はチラーヂンの腸からの吸収が悪い。乳糖不耐症(いわゆる牛乳で下痢)は小腸における乳糖分解酵素ラクターゼの作用不足により、乳糖の吸収不良から消化不良や下痢を生じる病気。チラーヂンS錠にも乳糖が含まれるため、チラーヂンS錠の吸収障害が起こります。乳糖を含まないチラーヂンS散に変更すれば解決。乳糖負荷試験で原因確定。(Endokrynol Pol. 2012;63(4):318-23.)(J Clin Endocrinol Metab. 2014 Aug;99(8):E1454-8.)(第63回 日本甲状腺学会 C5-6 チラーヂン不応性の甲状腺機能低下症を来した乳糖不耐症の一例)


甲状腺機能低下症そのもの+極度の低たんぱく血症でチラーヂンS吸収障害

甲状腺機能低下症そのもので、心のう液貯留・胸水・腹水など血管外に水が溜まる場合、同時に腸管浮腫(小腸粘膜のむくみ)も起こります。甲状腺機能低下症の腸管浮腫だけでチラーヂンS吸収障害はほとんどありませんが、極度の低たんぱく血症(低栄養、ネフローゼ症候群など)で血管外に水が移動し、腸管浮腫が増強される場合はチラーヂンS吸収障害に至ります。

低たんぱく血症(低栄養、ネフローゼ症候群など)自体を改善させるしかありません。それまでの間、一時的にチラーヂンS静注液200μgの使用も考えられますが、保険診療上の問題が大き過ぎ、当院での取り扱いはありませんチラーヂンS静注液200μg

薬剤性チラーヂンS吸収障害

薬によるチラーヂンSの吸収障害(薬剤性チラーヂンS吸収障害)

チラーヂンS吸収障害をおこす薬剤(処方薬・市販薬・サプリメント)は、

  1. カルシウム剤・鉄剤・亜鉛製剤(あるいは、これらのサプリ);チラーヂンSを吸着する(JAMA. 2000 Jun 7;283(21):2822-5.)
    硫酸鉄は鉄イオンがチラーヂンと複合体を形成し吸収阻害(Ann Intern Med. 1992 Dec 15;117(12):1010-3.)
     
  2. 骨粗しょう症治療薬のSERM ラロキシフェン(エビスタ®、ビビアント®)[吸収障害だけでなくホルモン結合蛋白増加による遊離型甲状腺ホルモン(FT4,FT3)減少]
     
  3. 痛み止め(バファリン®、ナロンエースR、ユニペインオパイリン、ユニトップファースト、メリドンEV)アルミニウムを含むため
     
  4. 抗リウマチ剤のメトトレキサート(MTX)(リウマトレックス®) 
     
  5. 抗生物質シプロキサン®(短期服薬の薬なのでさほど影響ないです。機序は不明)(BMJ. 2005 Apr 30;330(7498):1002.)
     
  6. 慢性腎不全の進行を抑える薬:クレメジン®(活性炭)
    慢性腎不全/慢性腎臓病(CKD)の高リン血症治療薬セベラマー(高リン血症の治療
    高カリウム血症の治療薬:ケイキサレート®、カリメート®/アーガメイト®
     
  7. コレステロールを下げる(コレステロールの腸からの吸収を抑えるコレスチラミン(クエストラン®)、コレスチミド(コレバイン®)。(Ann Intern Med. 1991 Oct 15;115(8):658-9.)
    今や時代遅れで本来の目的では使用されませんが、甲状腺ホルモンを吸着する性質を逆手に取り、甲状腺機能亢進症/バセドウ病で甲状腺ホルモンを早く低下させるのに使用される事があります。ただし、脂溶性ビタミンも吸着するため、筆者は使いません。
     
  8. 胃薬(胃酸分泌抑制薬、制酸剤) 
     
  9. 漢方薬すべて

(Clin Ther. 2017 Feb;39(2):378-403.)

チラーヂンS吸収障害をおこす胃薬

  1. 胃酸の分泌を抑える胃酸分泌抑制薬;胃液の酸性度をアルカリ側に変えるため、チラーヂンSの吸収が悪くなります(N Engl J Med. 2006 Apr 27;354(17):1787-95.)。
    ネキシウム®(エソメプラゾール)は特に強い胃酸分泌抑制に加え、吸収障害をおこすマグネシウムを含みます
    ガスター®、ランソプラゾール、タケキャブ®なども
     
  2. 胃酸を中和する制酸剤;アルミニウム・マグネシウム・亜鉛を含むため、チラーヂンSを吸着します。
    酸化マグネシウム
    亜鉛[ポラプレジンク(プロマック®)]
    アルミニウム剤(アルサルミン®)
    市販薬:新キャベジンコーワS®(マグネシウム・カルシウムを含みます)
    スクラルファート®(アルミニウムを含み:チラーヂンSの62%を吸収できなくします)(Ann Intern Med. 1994 Jul 15;121(2):152.)

チラーヂンS吸収障害をおこす漢方薬

漢方薬は食物繊維

漢方薬すべて;漢方薬は木の根っこ・葉っぱ(生薬)、つまり食物繊維なので、チラーヂンSの直前に飲んだり、同時に飲んだりすれば、チラーヂンSの吸収障害を起こします。そのため、先にチラーヂンSを飲んでから30分以上開けて、漢方薬を服用するのが良いでしょう。

チラーヂンS吸収を促進する薬剤

チラーヂンS吸収を促進する唯一の薬剤は、ビタミンCです。ただし、果物・野菜の食物繊維自体はチラーヂンS吸収障害の原因です。ビタミンCのサプリメントが良いと思います。

健康食品・サプリメントによるチラーヂンSの吸収障害

健康食品・サプリメントによるチラーヂンSの吸収障害も在ります。どんな健康食品・サプリメントを飲んでいるか患者も言わないし、医師も聞かない。完全な盲点になります。

  1. 鉄・カルシウム・マグネシウム・亜鉛サプリ(前項の薬剤性チラーヂンS吸収障害にも登場する金属系)
     
  2. 何とか酵素、麦などの食物繊維を多く含む健康食品(次項のチラーヂンS吸収障害おこす食べ物にも登場)

です。チラーヂンS服薬後30分以上して吸収された後にこれらの健康食品・サプリメントを服用してもほとんど影響はありません。ただし、チラーヂンS服薬前、チラーヂンS服薬と同時では、チラーヂンSの吸収障害が起こります。

健康食品・サプリメントによるチラーヂンSの吸収障害

麦系健康食品の食物繊維はキャベツの約15倍、白米の約10倍以上でチラーヂンS錠の吸収障害の原因になります。〇△×酵素も多量の食物繊維を含みます。

チラーヂンS吸収障害おこす食べ物

チラーヂンS吸収障害おこす食べ物

チラーヂンS吸収障害おこす食べ物(「上條甲状腺クリニックの甲状腺疾患Q&A」より)(元の論文 Altered intestinal absorption of L-thyroxine caused by coffee. Thyroid. 2008 Mar;18(3):293-301.)

コーヒーによるチラーヂンS吸収障害

コーヒーによるチラーヂンS吸収障害(「上條甲状腺クリニックの甲状腺疾患Q&A」より)

空腹ならチラーヂンSは80%が小腸から吸収されますが、食事と同時では70%に低下します。

特にチラーヂンSの吸収を妨げる食物は

  1. 豆乳・豆腐・納豆・大豆製品(牛乳よりはるかに強力にチラーヂンS吸収阻害)
  2. エスプレッソ(非常に濃いコーヒー):チラーヂンSの吸収率を20%低下させる
  3. 多量の食物繊維(ドライフルーツの過剰摂取):チラーヂンSの吸収率を55%低下させる
  4. 乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルト)に含まれるカルシウム(Ca)

などです。

食後にチラーヂンSを服薬した場合、毎回同じものを食べない限り、食事の内容・量により毎回チラーヂンSの吸収率が変わる
→チラーヂンSの血中濃度が不安定になる
→甲状腺ホルモンの値が不安定になる可能性
があります。

特に、わずかなTSHの変動が明暗を分ける妊活中不妊治療中甲状腺機能低下症/橋本病女性には向かないと思います。

薬剤を吸着する作用を利用!厄転じて福となす、ダイズ油で解毒?

ダイズ油は動脈硬化を防ぐレシチンを含みます。ダイズ油の脂肪乳化剤イントラリピッド輸液は、消耗性疾患の栄養補給に有用ですが、最近、脂溶性薬剤(局所麻酔剤・3環系抗うつ剤・ベータブロッカー・Ca拮抗薬)の解毒剤として注目されます。日本麻酔科学会の「局所麻酔薬中毒への対応プラクティカルガイド」にも局所麻酔薬中毒時の投与が推奨されています。

チラーヂンSの吸収を良くするには?

チラーヂンSの吸収を良くするには

  1. 食事の30-60分前の空腹時に飲む(最低でも30分前)
  2. 空腹になる眠前に飲む(ただし、眠くて飲み忘れに注意。食べて、あまり時間を置かず寝る場合、空腹とは言えない)
  3. チラーヂンS錠剤でなく、チラーヂンS散剤(粉)にする
  4. チラーヂンS錠剤を水に溶かし、水溶性チラーヂンSにする(面倒くさい)。(第58回 日本甲状腺学会 O-7-1 水溶性レボサイロキシン(LT4)投与が有効であったLT4偽性吸収障害の2例)

吸収障害ではないがチラーヂンSの効果を減弱させる薬

吸収障害ではないがチラーヂンSの効果を減弱させる薬は、

  1. 経口避妊薬(ピル)(経口避妊薬の副作用・危険性
  2. エストロゲン製剤(女性ホルモン剤)とエストロゲン誘導体[タモキシフェン(乳がん治療薬)](エストロゲンとエストロゲン誘導体(SERM、乳がん、骨粗しょう症治療薬)の薬剤性甲状腺機能低下症
  3. 双極性障害治療薬; 炭酸リチウム(リーマス®)
  4. 抗てんかん薬;フェノバルビタール・カルバマゼピン・フェニトイン(てんかん薬と甲状腺
  5. 抗癌剤 フトラフール(5FU)(5-フルオロウラシル(5-FU)で甲状腺機能低下症

  1. 免疫チェックポイント阻害薬療薬 ニボルマブ(商品名:オプジーボ)
    、ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)
    、イピリムマブ(商品名ヤーボイ)
  2. 分子標的薬スーテントカプセル(成分:スニチニブ)、インライタ錠(成分:アキシチニブ)

  1. インターフェロンαと甲状腺
  2. 不整脈治療薬 アミオダロン(アンカロン®)

  1. 深在性真菌症治療剤ボリコナゾール

吸収障害ではないのでチラーヂンSの飲み方は関係ありません。患者さん自身がどうこうできる問題でもありません。甲状腺以外の理由で中止できない薬がほとんどのため、これらがどの程度、どれくらいの期間、甲状腺ホルモン値に影響するかを適切に判断しチラーヂンの投与量を調整しなければなりません。まさに甲状腺専門医の腕の見せ所です。

結局、チラーヂンS錠は、いつ?どのように?飲めばいいの?

チラージンS飲み忘れ

結局、チラーヂンS錠は、いつ?どのように?飲めばいいのでしょうか。

  1. 吸収を邪魔する食べ物・飲み物と腸の中で出会わない様にする
    ①食前30分前に飲めば、30分かけてチラーヂンSは、ほぼ吸収されます。吸収された後なら何を食べても問題ありません。
    ②特に朝食30分以上前(起床時すぐ)なら、夜間に空腹時間が最も長いため、腸の中でチラーヂンSが夕食に食べたものと出会う可能性低くなります。
    ③昼食前なら30分以上前に飲むと、腸の中でチラーヂンSが朝食に食べたものと出会うため、30分前が最適
    夕食前なら30分以上前に飲むと、腸の中でチラーヂンSが昼食に食べたものと出会うため、30分前が最適
    眠前なら夕食からできるだけ時間を空けた方が良い。腸の中でチラーヂンSが夕食に食べたものと出会うため
     
  2. 水道水・白湯(さゆ)で飲むのがベスト。無理ならお茶やミネラルウオーター(軟水)、ただし、カルシウムイオン、マグネシウムイオンにより、チラーヂンSの吸収が少し悪くなりますが、さほど問題になるとは思えません。牛乳・豆乳・100%ジュースはダメ、チラーヂンSの吸収が最も悪くなります。
     
  3. もし、朝食30分以上前(起床時すぐ)に飲み忘れたら?昼食30分前に飲む。それも忘れたら夕食30分前に飲む。最後にやっと飲み忘れに気付いたら、仕方ないので眠前に飲む(チラーヂンS錠の眠前投与の問題点)。
    チラーヂンSの半減期(血中濃度が半分になる期間)は7日なので、少々飲む時間がズレても(7日後の事なので)問題ありません。
    眠前は、飲み忘れたら後がありません。前日飲み忘れたからと言って、翌日に2日分飲むのは絶対ダメです。いくら、ゆっくり血中濃度が上昇すると言っても、2倍量になれば甲状腺中毒症状が出る危険性があります。

結論

チラーヂンSは朝食30分以上前(起床時すぐ)、水道水・白湯(さゆ)で飲むのがベスト。

飲み忘れたら昼食30分前 or 夕食30分前 or 眠前に飲む。

チラーヂンS錠を飲み忘れないために

チラーヂンS錠を飲み忘れないための工夫として、

  1. 必ず気がつく置き場所を決めておく。ベッドの横。目覚まし・スマホの横。洗面台、歯ブラシの近くなど。
  2. 飲む時間に合わせて、目覚ましを鳴らす。スマホで服薬時間のお知らせ通知を設定する
チラーヂンを飲み忘れないために

必ず気がつく置き場所を決めておく。

チラーヂンを飲み忘れないために

スマホで服薬時間のお知らせ通知を設定する

チラーヂンS錠の眠前投与の問題点

チラーヂンS錠を眠前投与にしている甲状腺専門病院もあります。空腹状態で飲み、吸収を良くする意図は長崎甲状腺クリニック(大阪)と同じです。

朝が気ぜわしく、朝食30分前に飲む時間的余裕が無い場合、眠前に服薬するのは良い方法です。しかし、心配される事は

  1. 飲み忘れる。眠たい時、酔っている時でも忘れずに服薬できるなら問題ありません。
     
  2. 夕食から寝るまで大して時間が経ってないなら、食後に飲むのと変わらないので、チラーヂンSの吸収率が悪くなる。食べてすぐ寝る、または夜食(コーヒーも含む)を摂るなら、問題外。
    また、夕食から寝るまでの時間が不規則だったり、食事の内容(乳製品・大豆製品・食物繊維の量)が異なるなら、毎日のチラーヂンS吸収率が変化して、血中甲状腺ホルモンの値に影響する可能性があります。

    通常の甲状腺機能低下症のコントロールなら大した影響はなくても、わずかなTSHの変化が明暗を分ける不妊治療中妊娠中橋本病女性には大きな問題になるかもしれません。

そのため、長崎甲状腺クリニック(大阪)では、朝食前、昼食前、夕食前にチラーヂンSを飲めない方のみ眠前投与にしています。

朝食前よりも眠前投与を推奨している論文の問題点

「眠前にチラーヂンSを飲んだ方が、朝食前に飲むより効果がある」との論文が2編あります。(Arch Intern Med. 2010 Dec 13;170(22):1996-2003.)(Clin Endocrinol (Oxf). 2007 Jan;66(1):43-8.)

ここで、筆者が”おかしい”と感じたのは、論文がいずれも(なぜか?)ロッテルダム(オランダ)のものです。日本人のデータではありません。大豆製品、食物繊維を多く摂る日本人の夕食とは異なるため、夕食がチラーヂンSの吸収に与える影響を単純比較できないと考えます。

甲状腺関連の上記以外の検査・治療    長崎甲状腺クリニック(大阪)


長崎甲状腺クリニック(大阪)とは

長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市,天王寺区,生野区,浪速区も近く。

長崎甲状腺クリニック(大阪)


長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査等]施設で、大阪府大阪市東住吉区にある甲状腺専門クリニック。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市近く

住所

〒546-0014
大阪府大阪市東住吉区鷹合2-1-16

アクセス

  • 近鉄「針中野駅」 徒歩2分
  • 大阪メトロ(地下鉄)谷町線「駒川中野駅」
    徒歩10分
  • 阪神高速14号松原線 「駒川IC」から720m

診療時間電話番号や地図はこちら