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喫煙/受動喫煙(副流煙)は甲状腺に害     [甲状腺 専門医 橋本病 バセドウ病 動脈硬化 甲状腺超音波(エコー)検査 長崎甲状腺クリニック(大阪)]

甲状腺:専門の検査/治療/知見② 橋本病 バセドウ病 専門医 長崎甲状腺クリニック(大阪)

甲状腺の、長崎甲状腺クリニック(大阪市東住吉区)院長が海外論文に眼を通して得たもの、院長自身が大阪市立大学 代謝内分泌内科で行った研究、甲状腺学会で入手した知見です。

甲状腺・動脈硬化・内分泌代謝・糖尿病に御用の方は 甲状腺編    動脈硬化編  内分泌代謝(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊等  糖尿病編 をクリックください

i甲Joう君 禁煙 長崎甲状腺クリニック(大阪)

甲状腺編 では収録しきれない専門の検査/治療です。

長崎甲状腺クリニック(大阪)では、禁煙治療は行っておりません。今時どこの医療機関でも行っているため、お近くの内科を受診ください。

Summary

喫煙/受動喫煙(副流煙)は甲状腺機能亢進症/バセドウ病の発症・再発を誘発、抗甲状腺薬(メルカゾール、プロパジール、チウラジール)の効きを悪くします。橋本病(慢性甲状腺炎)の2.2%が、出産後甲状腺炎・喫煙が関与しバセドウ病に移行。甲状腺機能低下症/潜在性甲状腺機能低下症動脈硬化を加速。禁煙指導(チャンピックス)必要。加熱式タバコは葉タバコを300℃に加熱し、気化した蒸気を吸煙するので、ニコチン、重金属、ホルムアルデヒドなど有害物質は充分含まれる。喫煙者が吐くエアロゾル(霧)中にもニコチンなど有害物質は含まれ受動喫煙の原因となる。電子タバコは人体への影響未知。

Keywords

喫煙,受動喫煙,副流煙,甲状腺機能亢進症,バセドウ病,甲状腺,橋本病,甲状腺機能低下症,動脈硬化,加熱式タバコ,電子タバコ

禁煙指導(チャンピックスを用いて);タバコは甲状腺の病気に悪影響

甲状腺機能亢進症/バセドウ病と喫煙

喫煙は甲状腺機能亢進症/バセドウ病の発症を誘発、治療開始後も抗甲状腺薬(メルカゾール、プロパジール、チウラジール)の効きを悪くし、たとえ甲状腺機能が正常化しても、甲状腺機能亢進症/バセドウ病を再発しやすくします。

甲状腺機能亢進症/バセドウ病女性の喫煙率は、健康女性よりも高く、タバコを吸わなければ発症しなかったのに、吸っていたから発症した可能性が極めて大。

バセドウ病眼症の活動性も喫煙に強く関係し、タバコの本数が多いほど眼球突出度が大きいです。

バセドウ病とタバコ

甲状腺機能低下症/橋本病と喫煙

  1. 橋本病(慢性甲状腺炎)の進行に喫煙が関与し、橋本病(慢性甲状腺炎)の喫煙者は甲状腺機能低下症に進行しやすいとされます(J Endocrinol Invest. 1996 Oct;19(9):607-12.)。
  2. 甲状腺機能低下症/潜在性甲状腺機能低下症/橋本病自体で動脈硬化が進み、狭心症/心筋梗塞の発症率が上がります。喫煙はそれを加速させます。
  3. 橋本病(慢性甲状腺炎)の2.2%が、甲状腺機能亢進症/バセドウ病に移行しますが、出産後甲状腺炎・喫煙が関与するとされます。

糖尿病・ 動脈硬化と喫煙

喫煙は、糖尿病も発症しやすくし、糖尿病性神経障害、糖尿病腎症の糖尿病合併症を進行させます。 
 動脈硬化も促進し、脳梗塞、狭心症/心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症を起こしやすくします。

禁煙治療:チャンピックスを用いて

長崎甲状腺クリニック(大阪)では、現在、禁煙治療は行っておりません。

ニコチンガム・ニコチンテープは時代遅れ!禁煙補助薬チャンピックスは、ニコチン依存を抑え、タバコの喫煙により得られる満足感を感じさせなくする医薬品。保険診療が認められています。

「お医者さんと禁煙しよう」のキャッチフレーズで、今時どこの医療機関でも行っている禁煙治療です。

肺癌と喫煙

甲状腺癌と喫煙の関連は証明されていませんが、喫煙で肺癌が増加するのは誰でも知っています。肺癌の80%が喫煙者で、喫煙で肺癌のリスクは10-20倍になります。

喫煙指数(ブリンクマン指数)= (1日の喫煙本数)×(喫煙年数)  400以上で肺癌が発生しやすい状態、600以上は肺癌の高度危険値です。

最近の「mild」「light」低タールたばこは刺激が少ないため深く喫ってしまい(結局従来のたばこと同等)、末梢型肺癌が増加していると指摘されます。

喫煙と発癌

喫煙が発癌の危険因子となるのは、

  1. 口腔癌、咽頭癌、喉頭癌
  2. 食道癌、胃癌、大腸癌
  3. 肺癌
  4. 肝臓癌、膵臓癌
  5. 腎細胞癌、腎盂・尿管癌、膀胱癌
  6. 子宮頸癌、卵巣癌(粘液性)
  7. 骨髄性白血病

です。不思議なことに甲状腺癌と子宮体癌だけは、喫煙の関連は証明されていません。甲状腺癌の原因が、これらと異なるためと考えられています(甲状腺癌の発癌理論(芽細胞発癌))。

受動喫煙の恐怖;甲状腺に忍び寄る副流煙

受動喫煙;副流煙の害

タバコの煙は吸う人より、吸わされる人の方が健康上の害は大きくなります(受動喫煙;副流煙の害)
職場や家庭で喫煙者がいれば、バセドウ病を悪化させたり、再発させたり悪影響をもたらします。糖尿病も発症しやすくし、糖尿病性神経障害、糖尿病腎症の糖尿病合併症を進行させます。 動脈硬化も促進し、脳梗塞、狭心症/心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症を起こしやすくします。

また、言うまでもなく発がん性も高くなります。甲状腺癌との因果関係は証明されていませんが、肺癌の危険率は喫煙者自身より受動喫煙者の方が20%以上高くなります(理不尽極まりなし)。

尿中コチニン(ニコチンの代謝産物)濃度測定

ニコチンと、その代謝産物コチニンの測定は、受動喫煙の影響と調べる上で重要です。ニコチンは肺から急速に吸収され、その半減期は約30分です。ニコチンは代謝を受けコチニン、に変化します。コチニンの半減期は30時間以上と長いので、受動喫煙の診断に有用です。

加熱式タバコ・電子タバコも「甲状腺に有害」

WHO(世界保健機構)が声明、「新型たばこも、受動喫煙者の健康を脅かすと考えるのが合理的である」。

加熱式タバコ「アイコス」「グロー」「プルーム・テック」

加熱式タバコの構造例

利用者が急増中の加熱式タバコ、バッテリーで葉タバコ(結局、原料はコレやん)を300℃に加熱し、気化したニコチン(沸点:247℃)を蒸気と一緒に吸煙する仕組みです(ここで既に有害!)。(図表;武田薬報webより)

要するに、通常の葉タバコを見えないようにしているだけやん!

「アイコス」「グロー」「プルーム・テック」は有害な加熱式たばこです!(「電子たばこ」ではありません)

新型タバコと紙巻きタバコ 成分の比較
  1. 有害性成分は紙巻きたばこに比べ90%低減(下記の有害物質を無視したデタラメの数字)?一酸化炭素はほとんど出ず、タール成分は紙巻きたばこより少ないのは事実。
     
  2. しかし、ニコチン、その他の発がん性物質を多く含むことに変わりはなく(不都合な真実)、
    ①ニコチンなどの有害物質はごく微量でも健康に影響を与える
    ②重金属やホルムアルデヒドなどの有害物質は、紙巻タバコよりやや少ない~同じ程度(Bilthoven The Netherlands: National Institute for Public Health and the Environment; 2015)
     
  3. 喫煙者が吐くエアロゾル(霧)の中にも、ニコチンなどの有害物質は含まれており、喫煙者が吐き出した息は受動喫煙の原因となる
     
  4. 唯一、安全性の高い「電子たばこ」でさへ、加熱によりニコチン以外のリキッド成分が分解され、複雑な混合物が生じ、発癌性物質に変化するとされます。

結局の所、「加熱式タバコも甲状腺に良くない」、「加熱式タバコも受動喫煙の原因となり、周囲の人の甲状腺に良くない可能性がある」と言う結論になります。

電子タバコ[VAPE(ベイプ)]

電子タバコは、ニコチンを含まないものの、人体への影響が未知の物質を含んだ「リキッド(液体)」を蒸発させるものです。リキッド中の熱せられたプロピレングリコールがホルムアルデヒドに変化すると言う研究報告もあり、決して無害な液体と断言できません。VAPE(ベイプ)は、電子タバコです。

電子タバコ 加熱式タバコ
タバコ葉 使用しない 使用する
ニコチン
タール
含まない 含む
使用方法 火を使わず電力で中身を加熱する

甲状腺の病気が無い健康な男性の甲状腺に喫煙が与える影響

甲状腺の病気が無い健康な男性の甲状腺に喫煙が与える影響が報告されています。岐阜大学の報告では、

  1. 動脈硬化を反映する高感度CRP(hs-CRP)の上昇は、現在の喫煙量に強く関係する。現在の喫煙量が多い程、血清高感度CRP(hs-CRP)の上昇は大きい
     
  2. それに対し、TSHの上昇は、現在の喫煙量よりも喫煙年数に強く関係する。例え現在、禁煙していても、喫煙年数が長い程、TSHの上昇は大きくなります。

要するに、喫煙を続けると、甲状腺組織がダメージを受け、甲状腺ホルモン産生能力が低下すると言う事でしょう。(第53回 日本甲状腺学会 P-77 健常男性における喫煙は Thyrotropin(TSH) 低下と関連し、その関連は現在の喫煙量だけでなく過去の喫煙歴にも影響を受ける)

甲状腺関連の上記以外の検査・治療    長崎甲状腺クリニック(大阪)


長崎甲状腺クリニック(大阪)とは

長崎甲状腺クリニック(大阪)は甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)専門医・動脈硬化・内分泌の大阪市東住吉区のクリニック。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,天王寺区,東大阪市,生野区も近く。

長崎甲状腺クリニック(大阪)

甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)専門医・動脈硬化・内分泌・糖尿病の長崎クリニック(大阪市東住吉区)(近く に平野区、住吉区、阿倍野区、松原市)
長崎甲状腺クリニック(大阪)は甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査等]・動脈硬化・内分泌の大阪市東住吉区のクリニック。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市近く

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大阪市東住吉区鷹合2-1-16

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