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首の腫瘤・しこり・腫れ、甲状腺と思っても実は・・・超高解像度超音波(エコー)で調べると[甲状腺 専門医 橋本病 バセドウ病 長崎甲状腺クリニック(大阪)]

ARIETTA 850 SE(甲状腺特化型)

内分泌代謝(副甲状腺・副腎・下垂体)専門の検査/治療/知見 長崎甲状腺クリニック(大阪)

甲状腺専門内分泌代謝長崎甲状腺クリニック(大阪市東住吉区)院長が海外・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学 代謝内分泌内科で得た知識・経験・行った研究、甲状腺学会で入手した知見です。

「甲状腺専門医にとってエコーは聴診器と同じ」

甲状腺・動脈硬化・内分泌代謝に御用の方は 甲状腺編    動脈硬化編   内分泌代謝(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊等   をクリックください

首の腫瘤・しこり・腫れに気付き、あるいは家族・友人・健康診断・かかりつけ医で指摘され、甲状腺の病気と思い長崎甲状腺クリニック(大阪)を受診される方が大勢います。もちろん、甲状腺の病気である事が多いのですが、超高解像度超音波(エコー)で調べると思いもよらない甲状腺以外の病気が見つかる事があります。

このページでは、実際あったそのようなケースを集めてみました。

Summary

首の腫瘤・しこり・腫れに気付き、家族・友人・健康診断で指摘され、甲状腺の病気と思い長崎甲状腺クリニック(大阪)を受診される方が大勢いる。甲状腺超音波(エコー)検査を超高解像度 超音波(エコー)診断装置でおこなうと、甲状腺の病気が多いが、甲状腺以外の病変の事がある。頸椎横突起が、頸椎の変形、ゆがみ、ストレートネックなどにより皮膚の上から硬く触れたり、乳癌・肺癌・腎臓癌・悪性黒色腫などのリンパ節転移、肺癌の左鎖骨上リンパ節転移(ウィルヒョウリンパ節)、結核性リンパ節炎内頸静脈血栓症、頚部脂肪腫、粉瘤、頚部神経腫、顎下腺腫瘍、唾石症、顎下リンパ節の事がある。

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甲状腺エコー,結核性リンパ節炎,超音波検査,甲状腺,リンパ節転移,肺癌,ウィルヒョウ,頸静脈血栓,頚部腫瘍,顎下腺腫瘍,唾石症

超高解像度 甲状腺超音波(エコー)検査でこんなものまで解るの?

甲状腺超音波(エコー)検査

日立(Hitachi)がこれまで培った超音波技術を結集したプレミアム機が、甲状腺専門クリニックにふさわしい画像を提供します。

まだ、大阪市立大学病院(おそらくその他の大学病院も)にすら導入されていない新技術!新たに開発された超高周波数(22MHz;今までは17MHzが限界)プローブが、高精細な甲状腺の画像を可能にしました。

ARIETTA 850 SE(甲状腺特化型)
その名は、ARIETTA 850 SE(甲状腺特化型)

頸椎横突起

頸椎横突起が皮膚の上から硬く触れる

飛び出した頸椎突起 超音波(エコー)画像

もっと後ろにあるはずの頸椎横突起が、頸椎の変形、ゆがみ、ストレートネックなどにより甲状腺の横まで来ています。直上の頚筋を下から持ち上げており、皮膚の上から触れると硬く(骨なので当然ですが)触れます。

超音波(エコー)検査すれば、甲状腺よりも外側にあるのは一目瞭然ですが、硬いシコリなので、甲状腺がんを疑い長崎甲状腺クリニック(大阪)を受診されます。

皮膚直下に頸椎突起 超音波(エコー)画像

甲状腺の近くの頸椎横突起が、皮膚のすぐ下まで来ている事があります。これなら素人が触れても分かります。

甲状腺を圧迫する頸椎突起 超音波(エコー)画像

甲状腺を圧迫する頸椎突起。だからと言って、甲状腺が障害を受ける訳ではないので、特に治療は必要ありません。頸椎自体は治療必要かもしれません。

頚性めまい

頚性めまいは、頚部の回転・伸展により生じるめまいで、頚椎、頚筋異常、椎骨動脈、椎骨動脈周囲の交感神経の異常などによります。

頸筋炎

頸筋炎 超音波(エコー)画像

頚部の痛みの症状。右の前斜角筋が腫れて低エコーに。右前斜角筋炎

結節性筋膜炎

結節性筋膜炎は、よく見かける皮下腫瘤で、線維芽細胞の炎症性増殖のため腫瘍ではありません。20%は頭頸部(頚部皮下、外耳道、眼窩、口腔粘膜、咽頭、唾液腺など)に発生。臨床的には2cm未満の急激に増大する皮下腫瘤で、時に軽度の痛みを伴います。穿刺細胞診では、紡錘形の筋線維細胞と炎症細胞を認めます。

結節性筋膜炎 超音波(エコー)画像

結節性筋膜炎 超音波(エコー)画像;皮下の浅い所に発生します。(J Ultrasound Med 2015; 34: 1465–1471)

結節性筋膜炎 細胞診

結節性筋膜炎 細胞診;紡錘形の筋線維細胞と炎症細胞を認めます。

肺癌の左鎖骨上リンパ節転移(ウィルヒョウリンパ節)

(右)肺癌の左鎖骨上リンパ節転移(ウィルヒョウリンパ節):胸部~骨盤部のガンの逆行性転移。転移性リンパ節は球形に近く、リンパ門消失、リンパ節外の周辺血流増加し、周辺組織からの新生血管によっても栄養され、周辺組織に固定されます。

肺癌の左鎖骨上リンパ節転移(ウィルヒョウリンパ節)

甲状腺以外からのリンパ節転移

甲状腺以外からのリンパ節転移として、乳癌・肺癌・腎臓癌悪性黒色腫などがあります。これらが甲状腺に到達すると、転移性甲状腺癌(他臓器の癌から甲状腺への転移) になります。

肺癌の頚部リンパ節転移 超音波(エコー)画像
食道がんのリンパ節転移

食道癌のリンパ節転移 (Lung India. 2016 May-Jun;33(3)292-305.)

神経内分泌腫瘍 (NET)リンパ節転移 超音波(エコー)画像

神経内分泌腫瘍 (NET)リンパ節転移 超音波(エコー)画像

乳癌 リンパ節転移 超音波(エコー)画像

乳癌 リンパ節転移 超音波(エコー)画像

腎癌 リンパ節転移 超音波(エコー)画像

腎癌 リンパ節転移 超音波(エコー)画像

悪性黒色腫 リンパ節転移 超音波(エコー)画像

悪性黒色腫 リンパ節転移 超音波(エコー)画像

腺癌 原発巣不明 リンパ節転移 超音波(エコー)画像

腺癌 原発巣不明 リンパ節転移 超音波(エコー)画像

頚部リンパ節生検の注意

全身のリンパ節が腫れていれば、頚部リンパ節が最もリンパ節生検に適している。

頚部リンパ節生検前は

  1. 抗がん剤治療法を開始してはいけない
  2. プレドニン投与してはいけない
  3. 原発巣、主な病変を特定する(2cm以上が腫瘍の可能性高い、FDG-PET/CTが参考に)
  4. 炎症の影響が少ない部位を特定する

結核性リンパ節炎

  1. 結核性リンパ節炎の9割は頚部に出ます。
  2. 肺病変(肺結核)を伴わない事が30%。
  3. 長期間続く発熱・微熱と頸部リンパ節腫大
  4. 無痛性が多いが、痛みを伴うこともあり、リンパ節の上の皮膚が赤く腫れることもあります。
  5. 石灰化を伴い、周囲と癒着するリンパ節は、甲状腺乳頭癌甲状腺低分化癌甲状腺未分化癌のリンパ節転移との鑑別必要です。
  6. リンパ節生検し、ヘマトキシリンエオジン(H-E)染色、抗酸菌染色(Ziehl-Neelsen染色)で確定
  7. 治療は抗結核薬を6~12ヶ月服用します。
結核性リンパ節炎 皮膚の発赤

リンパ節の上の皮膚が赤く腫れることもあります。

結核性リンパ節炎 超音波(エコー)画像

石灰化を伴い、周囲と癒着するリンパ節

結核性リンパ節炎 リンパ節生検 ヘマトキシリンエオジン(H-E)染色

リンパ節生検 ヘマトキシリンエオジン(H-E)染色;矢印は乾酪壊死(第110医師国家試験問題)

結核性リンパ節炎 リンパ節生検 ヘマトキシリンエオジン(H-E)染色

リンパ節生検 ヘマトキシリンエオジン(H-E)染色;黄矢印は乾酪壊死、オレンジ矢印はラングハンス巨細胞
(第110医師国家試験問題)

頚部神経線維腫・頚部神経鞘腫(schwannoma)

末梢神経の髄鞘から発生する腫瘍は、神経線維腫(neurofibroma)、神経鞘腫(schwannoma)の2つで病理組織学的に近似します。

頚部神経線維腫

頚部神経線維腫 超音波(エコー)画像

頚部神経線維腫は迷走神経・交感神経幹・腕神経叢から発生し、紡錘形で血流を認めないのが特徴です。

  1. 多発性内分泌腺腫症2B型(MEN2B)の可能性あり、甲状腺髄様癌副腎の褐色細胞腫がないか
  2. von Recklinghausen病の一病変の可能性あり
  3. 中枢神経系腫瘍(視神経膠腫・聴神経腫瘍・髄膜腫)を合併

などを調べる必要あります。

(写真 BMC Neurol. 2017 Feb 6;17(1)26.BMC Neurol. 2017 Feb 6;17(1)26.)

頚部神経鞘腫(schwannoma)

神経鞘腫は神経鞘中のSchwann細胞から発生する良性腫瘍で、25-50%は頭頸部領域に発症します(Cancer 24 : 355-366, 1969.)。頸部神経鞘腫の34%迷走神経、17%腕神経叢、16%頸神経由来です(頭頸部外科Mook No.2(斎藤等編).122~133頁,金原出版,東京,1986.)。特に迷走神経(反回神経)から発生する神経鞘腫は甲状腺に近接するため、甲状腺腫瘍との鑑別難です。

頸部神経鞘腫の症状は

  1. 無痛性の頸部腫瘤が多い
  2. 発生母体神経に由来する症状(喉頭頸 60:461~467,1988.)
    ①迷走神経発生では腫瘤圧迫により咳漱・嘔気・頻脈などの迷走神経刺激症状、嗄声
    ②腕神経叢発生では上肢への放散痛・圧痛・し びれ感
    ③交感神経発生ではHorner症候群

頚部神経鞘腫(schwannoma)は硬く、血流に乏しい腫瘤で、発生母体の神経(写真では迷走神経)に連続しています。腫瘍の両端に神経への移行部(黄色→)があるのが特徴

  1. 充実性、均一エコー型(solid pattern);エラストグラフィーでは硬い
  2. 不均一エコー型(multiple microcystic pattern);内部は不均一低輝度で一部に高エコー
  3. 辺縁増強を伴う嚢胞型(cystic pattern)

があります(耳鼻34:677 ~683 ,1988.)。

頚部神経鞘腫(schwannoma)

頚部神経鞘腫(schwannoma) (Otolaryngol (Sunnyvale) 2016, Vol 6(2) 229)

頚部神経鞘腫(schwannoma) 超音波(エコー)画像

頚部神経鞘腫(schwannoma) 超音波(エコー)画像 辺縁増強を伴う嚢胞型(cystic pattern)(Clin Exp Otorhinolaryngol)

頚部神経鞘腫(schwannoma)は、穿刺細胞診では、紡錘形細胞よりさらに細長い「うなぎ様核(eel-like nuclei)」を持つ細胞です(Cancer Cytopathol. 2015 Mar;123(3):171-9.)。しかし、十分な組織片が得られない事も多く、術前の診断が付くのは約半数です。組織診ができれば、紡錘形細胞が錯綜する構造で、免疫染色ではS-100陽性です。

神経鞘腫 細胞診

神経鞘腫 細胞診;紡錘形細胞、細長い「うなぎ様核(eel-like nuclei)」(Cancer Cytopathol. 2015 Mar;123(3):171-9.)。

頚部神経鞘腫 組織像

頚部神経鞘腫 組織像;紡錘形細胞が錯綜する構造

頸部神経鞘腫と甲状腺微小癌の合併

神経線維腫と異なり、神経鞘腫は悪性腫瘍を合併し易い事はありません。しかし、報告例はあります。

  1. 頸部迷走神経鞘腫と同側の甲状腺髄様癌の合併(多発性内分泌腺腫症2B型(MEN2B)かどうか不明)(耳喉頭頸60:461~467,1988.)
  2. 頸部神経鞘腫と甲状腺微小癌の合併(耳鼻臨床 補63:37~42,1993.)

などです。

頚部腫瘤

脂肪、筋肉、血管、神経、関節、リンパ管など、やわらかい組織にできた腫瘍を、まとめて軟部腫瘍と言います(脂肪腫、筋腫、血管腫、神経腫・神経鞘腫)。

軟部腫瘍は

  1. 手足に発生する事多く、時に血管や神経を圧迫しますが、頚部にもできます(甲状腺腫瘍と鑑別)。
  2. 発症年齢は、子どもから高齢者までと幅広く、年齢や性別によって発生部位の傾向が異なります。
  3. 良性が70%、悪性(軟部肉腫または悪性軟部腫瘍)が30%

頚部脂肪腫

頚部脂肪腫 超音波(エコー)画像

頚部脂肪腫:超音波(エコー)画像 エラストグラフィーから柔らかい腫瘍であるのがわかります。

頚部脂肪腫 組織

脂肪腫の組織;脂肪細胞で構成されます。

甲状腺に接して外側に頚部脂肪腫 超音波(エコー)画像

頚部脂肪腫は、甲状腺に接して、甲状腺の外側にできる事があります。特徴的な線状高エコーになり、超音波(エコー)検査で診断できますが、CTでも脂肪特有の低吸収腫瘤になり容易に診断できます

粉瘤(アテローム)

粉瘤(アテローム):皮脂がたまって腫瘍化したものです。痛みはありません。

写真の様に、甲状腺の真上にあると、甲状腺腫瘤と思い、長崎甲状腺クリニック(大阪)を受診される方があります。

紛瘤 超音波(エコー)画像
紛瘤 超音波(エコー)画像

紛瘤(アテローム) 超音波(エコー)画像

紛瘤 超音波(エコー)画像 ドプラー

紛瘤(アテローム) 超音波(エコー)画像 ドプラー

ユーイング肉腫

ユーイング肉腫

ユーイング肉腫は、日本で年間約40例と非常に稀で、小児-若年成人の骨・軟部組織(筋肉、脂肪、線維組織、血管)などに発生する悪性腫瘍(癌)です。

頸部にも発生する事があります(International Journal of Head and Neck Surgery, September-December 2012;3(3):165-167.)。

細胞診で特徴的な小さく丸い細胞(小円形細胞)認めます。

ユーイング肉腫 MRI T2W画像

ユーイング肉腫 MRI T2W画像 (International Journal of Head and Neck Surgery, September-December 2012;3(3)165-167.)

ユーイング肉腫 細胞診

ユーイング肉腫 細胞診

滑膜肉腫

滑膜肉腫は比較的まれな悪性軟部腫瘍です。滑膜細胞に似ていますが、滑膜由来かどうか不明です。頭頚部は四肢に次ぐ滑膜肉腫の好発部位(9%)です。穿刺細胞診では細胞数多く、粘着性・散在性パターン、紡錘形-円形細胞です。

滑膜肉腫  超音波(エコー)画像

滑膜肉腫  超音波(エコー)画像;低エコー、分葉状

滑膜肉腫 穿刺細胞診

滑膜肉腫 穿刺細胞診

滑膜肉腫 穿刺細胞診

滑膜肉腫 穿刺細胞診

滑膜肉腫 組織像

滑膜肉腫 組織像

皮下動脈瘤

皮下動脈瘤 超音波(エコー)画像

皮下動脈瘤の皮下動脈瘤 超音波(エコー)画像です。場所は、甲状腺よりかなり頭側で、顎下腺の下辺り。拍動性の腫瘤で、皮下動脈瘤であると容易に分かります。

顎下腺腫瘍とエラストグラフィー

長崎甲状腺クリニック(大阪)は、甲状腺専門クリニックです。唾液腺の診療は行っておりません。

唾液腺=顎下腺+耳下腺+(舌下腺)

唾液腺=顎下腺+耳下腺+(舌下腺)。顎下腺に偶然腫瘍がみつかる事ある。甲状腺癌の耳下腺転移は非常に稀。唾石症は食べると顎の下が腫れて痛み頚部超音波(エコー)検査が有用な事も。顎下リンパ節は顎下線と耳下腺の間で腫れ、痛みが有る場合、無い場合あり。原因は虫歯・歯肉周囲炎・下顎骨炎、扁桃腺炎・喉頭炎、アレルギー性鼻咽頭炎など。炎症によるリンパ節反応性腫大は癌のリンパ節転移や悪性リンパ腫との鑑別が必要。

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エコー0あご

顎下腺に偶然腫瘍がみつかることがあります。

耳下腺腫瘍と甲状腺

耳下腺筋上皮腫

以下は論文で報告されているもので、長崎甲状腺クリニック(大阪)以外の施設のものです。

耳下腺筋上皮腫と甲状腺濾胞腺腫の同時重複腫瘍が報告されています。耳下腺筋上皮腫は全唾液腺腫瘍の1%以下の稀な良性腫瘍です。筋上皮細胞由来で、中高年女性に多く、耳下腺が約50%で口蓋、顎下腺にも発生。報告例は、前頸部(甲状腺の位置)の腫瘤を自覚し、耳鼻咽喉科を受診した際に耳下部の腫瘤に耳鼻科医が気付いたそうです。(耳鼻51:101~107,2005)

耳下腺筋上皮腫の治療は手術切除で放置すると悪性転化する事もあります(Am J Surg 186: 702-709, 2003.)。

耳下腺腫瘍摘出術後の合併症は

  1. 術後出血・血腫
  2. 顔面神経麻痺;顔面神経は耳下腺の浅葉と深葉の間を通っているため、耳下腺手術で損傷する事があります
  3. 異常発汗;術後に神経が再分布し、汗腺に結合。食事による唾液分泌刺激で、耳下部に多量の発汗おこります(Frey症候群)

甲状腺乳頭癌の耳下腺転移

耳下腺腫瘍の大部分は良性で、転移性耳下腺腫瘍は稀、甲状腺癌の耳下腺転移は非常に稀で、筆者も見た事はありません。報告では甲状腺乳頭癌半葉切除後10年、耳下部の腫瘤を自覚して発見されたそうです。甲状腺機能、血清サイログロブリン値正常(上昇しない乳頭がんは珍しくありません)、抗サイログロブリン抗体陰性、残存甲状腺に病変なし、両側内頸静脈周囲や気管周囲に有意なリンパ節腫大認めず、穿刺吸引細胞診では典型的な甲状腺乳頭癌だった様です。

元の甲状腺乳頭癌の詳細は不明ですが、耳下腺転移した甲状腺乳頭癌の超音波(エコー)所見は、境界明瞭・内部は低エコーと高エコーが混在、砂粒状石灰化認めず。おそらく濾胞型甲状腺乳頭癌だったと考えられます。

造影CT写真は掲載されていました。(内分泌甲状腺外会誌 31(2):150-153,2014)

唾石症

唾石症:食べると顎の下が腫れて痛みます。甲状腺超音波(エコー)検査で見つけられることがあります。写真のような5mmに満たない唾石は、CTでは写らないため、頚部超音波(エコー)検査が非常に有用です。

左顎下腺の唾石症 超音波(エコー)画像

左顎下腺の唾石症

多発性顎下腺唾石症 超音波(エコー)画像

多発性顎下腺唾石症 超音波(エコー)画像

顎下リンパ節

顎下リンパ節 超音波(エコー)画像

顎下リンパ節は、顎下線と耳下腺の間で腫れる事が多く、原因によって痛みが有る場合と無い場合があります。

原因は、

  1. 虫歯・歯肉周囲炎・下顎骨炎(有痛性のことあり)
  2. 扁桃腺炎・喉頭炎(有痛性のことあり)
  3. アレルギー性鼻咽頭炎(無痛性)

など様々です。

炎症によるリンパ節腫大を反応性腫大と言います。癌のリンパ節転移や悪性リンパ腫との鑑別が必要です。超音波(エコー)画像上、リンパ節反応性腫大は、

  1. 楕円形をしている
  2. リンパ門が存在している
  3. リンパ門に沿って内部血流が存在するが、リンパ門以外の血流は乏しい
  4. リンパ節周囲の血流は多くない

のが特徴です。

顎下リンパ節 反応性腫大 超音波(エコー)画像
反応性リンパ節腫大 穿刺細胞診

炎症による反応性腫大と癌のリンパ節転移・悪性リンパ腫を超音波(エコー)検査で鑑別できない場合、穿刺細胞診か組織診になります。

穿刺細胞診では、

  1. 種々の成熟段階のリンパ球を認める
  2. モノクローナルな(単一な腫瘍性)リンパ球増殖を認めない
  3. 巨大な、いびつなリンパ球を認めない
  4. アポトーシス(自己崩壊した)細胞を貪食したマクロファージを認める
反応性リンパ節腫大 組織診

反応性リンパ節腫大 組織診

甲状腺関連の上記以外の検査・治療    長崎甲状腺クリニック(大阪)



長崎甲状腺クリニック(大阪)とは

長崎甲状腺クリニック(大阪)は甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)専門医・動脈硬化・内分泌の大阪市東住吉区のクリニック。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市,生野区,天王寺区,浪速区も近く。

長崎甲状腺クリニック(大阪)

甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)専門医・動脈硬化・内分泌・糖尿病の長崎クリニック(大阪市東住吉区)(近く に平野区、住吉区、阿倍野区、松原市)
長崎甲状腺クリニック(大阪)は甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査等]の大阪市東住吉区にある甲状腺専門クリニック。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市近く

住所

〒546-0014
大阪市東住吉区鷹合2-1-16

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