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命の危険:劇症肝炎  [甲状腺 専門医 橋本病 バセドウ病 動脈硬化 甲状腺超音波(エコー)検査 内分泌の長崎甲状腺クリニック(大阪)]

甲状腺:専門の検査/治療/知見① 橋本病 バセドウ病 専門医 長崎甲状腺クリニック(大阪)

長崎甲状腺クリニック(大阪)は、甲状腺専門クリニックです。劇症肝炎・肝臓障害の治療は行っておりません

甲状腺の、長崎甲状腺クリニック(大阪市東住吉区)院長が海外論文に眼を通して得たもの、院長自身が大阪市立大学 代謝内分泌内科で行った研究、甲状腺学会で入手した知見です。

無顆粒球症を早期発見するための定期採血

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一般の人は「甲状腺の薬で死ぬ事は少ない」と考えている方が多いです。しかし、甲状腺の薬の副作用をナメテ掛かると大変なことになる可能性あります。

Summary

劇症肝炎は甲状腺機能亢進症/バセドウ病の抗甲状腺薬[MMI(メルカゾール)、PTU(プロパジール、チウラジール)]の危険な副作用。プロパジール、チウラジールは小児で慎重投与。成人のプロパジール、チウラジール肝不全(劇症肝炎)頻度は10,000人に1人、1日後から1年半後といつ起こるか分からない、死亡率20~30%、亜急性劇症肝炎は3か月以降で発症、半数は肝移植になります。消化器症状と褐色尿に注意必要。最低限の注意は①抗甲状腺薬開始後、最初の2か月は2週間毎、白血球数と同時に(もちろん、それ以降も、採血の度に)肝障害もチェック②ALT(GPT)≧100で薬剤性肝障害と考え抗甲状腺薬を中止。

Keywords

劇症肝炎,甲状腺機能亢進症,バセドウ病,抗甲状腺薬,メルカゾール,プロパジール,チウラジール,副作用,亜急性劇症肝炎,肝移植,褐色尿

抗甲状腺薬(メルカゾール、プロパジール、チウラジール)による劇症肝炎

抗甲状腺薬(メルカゾール、プロパジール、チウラジール)では劇症肝炎、黄疸等の重篤肝障害をおこすことがあります。特にPTU(プロパジール、チウラジール)で起きやすく、成人の甲状腺機能亢進症/バセドウ病にPTU(プロパジール、チウラジール)が投与されると、肝不全(劇症肝炎)の頻度は10,000人に1人で、死亡率が20~30%といわれます。

論文報告されている成人甲状腺機能亢進症/バセドウ病におけるPTU(プロパジール、チウラジール)開始後、肝不全(劇症肝炎)出現までの期間は、

1日後(52歳女性死亡)、12日後(54歳男性死亡)、2週後(20歳女性死亡)、6週後(34歳女性肝移植後回復)、10週後(29歳女性肝移植後回復)、3か月後(20歳女性死亡, 24歳女性回復, 37歳女性回復)、5か月後(30歳女性死亡, 35歳女性回復)、9か月後(31歳女性肝移植後回復)、12か月後(42歳女性死亡)、15か月後(32歳女性妊婦死亡)

と、1日後から1年半後と幅があります(いつ起こるか分からない)。[抗甲状腺薬の副作用と対策. 新しい診断と治療のABC 25 甲状腺疾患(改訂第2版) 164-173. 2012]

劇症肝炎とは

劇症肝炎 CT画像

劇症肝炎とは、「症状出現から8週以内にプロトロンビン時間が40%以下に低下、肝性昏睡Ⅱ度以上の肝炎」と定義され、この期間が10日以内の急性型/10日以降の亜急性型/8週以降の遅発性肝不全に分類されます。亜急性型/8週以降の遅発型は予後不良で肝移植になること多いです。

原因はB型肝炎45%、成因不明30%、薬剤性15%(抗甲状腺薬含む)、自己免疫性10%。

血液中のフィッシャー比=分岐鎖アミノ酸(BCAA)(バリン、ロイシン、イソロイシン)/芳香族アミノ酸(ACA)(チロシン、フェニルアラニン)比が低下します。

PTU(プロパジール、チウラジール)亜急性劇症肝炎

抗甲状腺薬PTU(プロパジール、チウラジール)は、重篤な肝障害起こす可能性あり、小児ではそのため慎重投与になっています。

抗甲状腺薬PTU(プロパジール、チウラジール)投与後の亜急性劇症肝炎は、文献報告で30症例に満たないが、その半数は肝移植までされています。全症例、3か月以降で発症しています。

PTU(プロパジール、チウラジール)肝障害は、急性発症が大多数(前項の抗甲状腺薬(メルカゾール、プロパジール、チウラジール)による劇症肝炎)ですが、亜急性劇症肝炎は投与後2週間に1回の副作用チェックを終えた後に発症するので注意が必要です。

PTU(プロパジール、チウラジール)を服薬中の患者さんは、亜急性劇症肝炎を疑わせる消化器症状と褐色尿に注意が必要です。

(第55回 日本甲状腺学会 O-04-04 PTU投与後劇症肝炎を生じ当院で肝移植を施行された1例と早期発見のための肝機能検査についての検討)

劇症肝炎を100%防げないにしても、最低限度注意する事

過去の報告例を見ると、いくら医師側が注意していても防げない場合もありますが、最低限、以下の事は行うべきでしょう

  1. 無顆粒球症を早期発見するための定期採血[抗甲状腺薬の内服開始後、最初の2か月(出来れば3か月)は2週間毎に、白血球数をチェック]と同時に肝障害も同時にチェックします。長崎甲状腺クリニック(大阪)では、行っています。
    もちろん、それ以降も、採血の度に肝機能をチェックする。
     
  2. 隈病院の網野先生は、ALT(GPT)≧150、田尻先生は、ALT(GPT)≧100で薬剤性肝障害と考え、抗甲状腺薬を変更すべきとされ、長崎甲状腺クリニック(大阪)ではALT(GPT)≧100を採用しています。

    ALT(GPT)≧100になり、薬剤性肝障害が疑われたら、即、使用中の抗甲状腺薬を中止すべきです。「減量すれば何とかなる」とは、考えないで下さい(手遅れになるだけです)。

    しばらくして、肝障害が沈静化すれば、
    MMI(メルカゾール)→PTU(プロパジール、チウラジール)
    PTU(プロパジール、チウラジール)→MMI(メルカゾール)
    と、別系統の抗甲状腺薬に変更する。

    両方とも使用できなくなれば、
    アイソトープ(放射性ヨウ素; 131-I)治療 手術療法(甲状腺全摘出)
     になります。

甲状腺関連の上記以外の検査・治療   長崎甲状腺クリニック(大阪)

長崎甲状腺クリニック(大阪)とは

長崎甲状腺クリニック(大阪)は甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)専門医・動脈硬化・内分泌の大阪市東住吉区のクリニック。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市,生野区,天王寺区も近く。

長崎甲状腺クリニック(大阪)

甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)専門医・動脈硬化・内分泌・糖尿病の長崎クリニック(大阪市東住吉区)(近く に平野区、住吉区、阿倍野区、松原市)
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