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甲状腺と口内病変、目・耳・鼻・頚部リンパ節炎症(再発性多発軟骨炎)、のどの違和感、咳喘息/アトピー咳嗽/リンパ濾胞, 淋菌性咽頭炎 長崎甲状腺クリニック(大阪)

甲状腺:最新・専門の検査/治療/知見③甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 長崎クリニック(大阪)

甲状腺の、長崎甲状腺クリニック(大阪市東住吉区)でしかできない検査/治療・当院ホームページでしか得られない情報が満載です。これらは、院長が最新の海外論文に眼を通して得たもの、院長自身が大阪市立大学 代謝内分泌内科で行った研究、甲状腺学会で入手した知見です。

ベーチェット病

甲状腺・動脈硬化・内分泌代謝・糖尿病に御用の方は 甲状腺編    動脈硬化編   内分泌代謝(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊等   糖尿病編 をクリックください

Summary

甲状腺,甲状腺機能亢進症/バセドウ病甲状腺機能低下症/橋本病と口内炎/口腔内潰瘍、嗄声、反回神経麻痺、甲状腺炎・糖尿病後の目・耳・鼻・頚部リンパ節の炎症(再発性多発軟骨炎)、のどの違和感があり甲状腺疾患のような咳喘息/アトピー咳嗽を解説します。

甲状腺と口内病変

口内炎/口腔内潰瘍

ベーチェット病
  1. 全身性エリテマトーデス(SLE)特有の無痛性口腔内潰瘍(甲状腺機能亢進症/バセドウ病甲状腺機能低下症/橋本病に合併)
  2. ベーチェット病:軟口蓋にできる再発性多発性有痛性口腔内潰瘍(甲状腺機能亢進症/バセドウ病甲状腺機能低下症/橋本病に合併)
  3. ニコチン口内炎:小唾液腺管の赤い点状斑, しばしば重症(タバコと甲状腺

ベーチェット病

ベーチェット病と甲状腺

ベーチェット病は血管炎による慢性炎症で、結節性紅斑様皮疹、外陰部潰瘍/副睾丸炎、口腔内アフタ、ぶどう膜炎(甲状腺眼症と鑑別)、単関節炎などの症状を認めます。甲状腺自己抗体保有率は16.9%とされます(The Scientific World Journal Volume 2013 (2013), Article ID 956837, 4 pages)。無痛性甲状腺炎を合併した小児ベーチェット病が報告されており、ベーチェット病に対するステロイド投与で無痛性甲状腺炎も沈静化します。(第56回 日本甲状腺学会 P1-053 無痛性甲状腺炎を伴った不全型ベーチェット病の13 歳女児例)

ベーチェット病の関節炎

関節リウマチ橋本病(慢性甲状腺炎)の合併率は高く、ベーチェット病の関節炎との区別が必要な事あります。ベーチェット病の関節炎は、

  1. ひざ、足首、手首、ひじ、肩などの大関節に起こり、
  2. 手指などの小関節に起こらない
  3. 関節の変形やこわばりが見られない

点が、関節リウマチと異なります。

ベーチェット病の結節性紅斑様皮疹

ベーチェット病の結節性紅斑様皮疹の病理組織像は、リンパ球性血管炎、もしくは全身的血管炎の可能性を示唆する壊死性血管炎。

※結節性紅斑とは異なり、病理組織で診断

ベーチェット病の遺伝子

ベーチェット病ではHLA-B51(B5)が約60%で陽性になります。

口腔乾燥症

  1. シェーグレン症候群:(甲状腺機能亢進症/バセドウ病甲状腺機能低下症/橋本病に合併)
  2. 甲状腺原発悪性リンパ腫への放射線外照射による唾液腺の破壊
  3. 尿崩症糖尿などの脱水(糖尿病マウス)(甲状腺と糖尿)

クレスト(CREST)症候群
  1. 舌小帯萎縮:強皮症(甲状腺機能亢進症/バセドウ病甲状腺機能低下症/橋本病に合併)
  2. 舌の毛細血管拡張症:クレスト(CREST)症候群(甲状腺機能亢進症/バセドウ病甲状腺機能低下症/橋本病に合併)
  3. 舌甲状腺結節(異所性甲状腺):表面滑沢な甲状腺濾胞の結節塊, 舌背の遠端部, 通常は正中線上
強皮症

声のカスレ(嗄声;させい)

声のカスレ(嗄声;させい)は、声帯に隙間ができたり、強く締まり過ぎる事により、声帯が正常に機能しないと生じます。嗄声の原因は、

  1. 甲状腺機能低下症による声帯のむくみ
  2. 甲状腺癌による反回神経麻痺、甲状腺手術の後遺症による反回神経麻痺
  3. 声帯の炎症(声を出す仕事など)・声帯ポリープ・喉頭がん(80%は声帯に生じます)・喉頭アミロイドーシス
  4. 肺がん・食道がん・胸部大動脈瘤による反回神経麻痺

などです。

甲状腺と声帯の関係
反回神経麻痺

突発性難聴治療後バセドウ病発症

突発性難聴でステロイド治療後にバセドウ病発症する事あります。ステロイドパルスも含め、高用量のステロイド投与し、亜急性甲状腺炎などに比べかなり早いペースで減量していきます(突発性難聴自体はそれで良いのでしょうが)。

ステロイドで免疫を強力に抑えた後、いきなり解除させるので、急激な免疫系の変動が起こり、潜在的な自己免疫が呼び起される危険性があります。(バネを目いっぱい抑えて放すと、跳ね上がるように)

よって、元々バセドウ病の遺伝的素因のある人なら、バセドウ病が顕在化するのです。(第55回 日本甲状腺学会 P2-06-08 ステロイド治療後バセドウ病へ移行した巨大甲状腺腫を呈する橋本病の一例)

甲状腺炎・糖尿病の後に目・耳・鼻・頚部リンパ節の炎症(再発性多発軟骨炎)

再発性多発軟骨炎

再発性多発軟骨炎は、タイプⅡコラーゲン抗体などによる全身軟骨への自己免疫が原因で、甲状腺炎糖尿病シェーグレン症候群関節リウマチ後にあたかも耳鼻咽喉科の病気のような目・耳(耳介の発赤腫脹、難聴)・鼻・のど(喉頭蓋軟骨炎)・頚部リンパ節の急性炎症がおこります。さらに、気管軟骨炎で気管支喘息、多発関節炎もおこります。

約20%で抗好中球細胞質ミエロペルオキシダーゼ抗体(MPO-ANCA,P-ANCA)が陽性になり、抗甲状腺薬(メルカゾール、プロパジール、チウラジール)]の副作用でおこるMPO-ANCA関連血管炎として起こる事あります。報告では、プロパジール中止により自然寛解したそうです。(第55回 日本甲状腺学会 P1-01-02 プロピオチオウラシルによるバセドウ病治療中に発症し、薬剤中止により寛解が得られた再発性多発軟骨炎の例)

のどの違和感、甲状腺疾患?咳喘息、アトピー咳嗽?リンパ濾胞?

甲状腺とのどの違和感

甲状腺の病気では、のどの違和感を感じることがよくあります。甲状腺癌が大きくなる・周囲の組織に広がる(浸潤・リンパ節転移など)、良性の甲状腺腫瘍が大きくなれば、のどの違和感が起こり得ます。橋本病(慢性甲状腺炎)バセドウ病で甲状腺が腫れる場合にも、のどの違和感が起こり得ます。

しかし、のどの違和感があるからと言って、必ずしも甲状腺の病気とは限らず、以下のような甲状腺以外の病気、逆流性食道炎のこともあります。

咳喘息

  • かぜの後、気道が過敏になるのが原因
  • 喘息の前段階と考えられ、アレルギー素因の人に多い
  • 空咳が8週間以上続きます。
  • 喘息の喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒュー)や呼吸困難はありません。
  • 気管支拡張薬が有効

アトピー咳嗽

  • 咳喘息と同じ症状で区別は困難
  • 気道過敏性なく、気管支拡張薬に反応しない。カプサイシンで咳込む
  • 抗アレルギー剤・吸入ステロイド薬が有効

肺を調べても異常なく、のどの違和感もあるため甲状腺の病気を心配して長崎クリニックを受診される方が多いです。

咳受容体感受性亢進症候群

何の異常も見つからない場合、咳受容体感受性亢進症候群と言われます。

吸入ステロイド薬の副作用でも

喘息治療の第一選択薬・中等症以上のCOPD治療薬である吸入ステロイド薬は全身的副作用はほとんどないですが

  1. 咽頭刺激症状
  2. 甲状腺疾患のような嗄声(声がれ) 
  3. シェーグレン症候群のような口内乾燥 
  4. カンジダ症(口腔・咽頭・喉頭・食道)

がおこります。嗄声以外は吸入直後のうがいとスペーサー使用でほぼ防止できます。嗄声はスペーサーである程度改善しますが、うがいは効果ありません。

顆粒性咽頭炎(リンパ濾胞の炎症)

顆粒性咽頭炎は、咽の突き当たりの壁(咽頭後壁)の、リンパ濾胞の炎症です。米粒大~小豆小くらいのぶつぶつができ、数か月~数年、のどの痛み・異物感が続きます。長時間、話していると咽が枯れます。症状は似ていますが、甲状腺機能亢進症/バセドウ病甲状腺機能低下症/橋本病・甲状腺腫瘍など甲状腺の病気でも、喉頭がんでもありません。喫煙、過度の飲酒をやめ、うがいをひたすら行います。

橋本病(慢性甲状腺炎)と鑑別を要する淋菌性咽頭炎

STD(性感染症)の淋菌症は、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)が生殖器のみならず咽頭にも親和性があります。淋菌性咽頭炎は特有の口臭を持ち、咽頭痛や発熱などの症状がほとんど無く、せいぜい咽頭違和感のみです。甲状腺腫瘍、バセドウ病橋本病(慢性甲状腺炎)と鑑別を要します。クラミジア咽頭炎も同じ。

また、淋菌・クラミジアともにフィッツ・ヒュー・カーティス症候群という肝周囲炎おこします。

下咽頭癌の甲状腺転移

下咽頭癌は進行すると、隣接する甲状腺、甲状軟骨,輪状軟骨,舌骨,食道,頸部正中軟部組織に浸潤します。

甲状腺関連の上記以外の検査・治療  長崎甲状腺クリニック(大阪)


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